中国の検察機関のトップは、去年、汚職で摘発した公務員が、4万7000人に上ったと明らかにし、ことし後半に開かれる共産党大会に向けて習近平国家主席を「核心」とする党の指導のもと、徹底した取締まりを続けると強調しました。 それによりますと、去年1年間に汚職で摘発した公務員は前の年を6000人余り下回ったものの、4万7650人に上ったということです。 曹検察長は「反腐敗に取り組む力を緩めず、虎もハエもすべて捕まえる」と述べ、幹部から末端まで例外なく摘発する姿勢を示し、習主席を「核心」とする党の指導のもと、徹底した取締まりを続けると強調しました。 中国では、ことし後半に、指導部のメンバーの大幅な交代を伴う5年に1度の共産党大会が開かれる予定です。指導部としては、徹底した取締まりを通じて党大会に向けて国民の支持をつなぎとめたい考えと見られますが、一部では、習主席が汚職摘発の名を借りて政敵を追い落とし