九州大学の大川恭行教授、原田哲仁助教、前原一満助教の研究グループは、早稲田大学、東京工業大学、徳島大学、長崎大学との共同研究で、骨格筋の再生を促進する機能を持つヒストンタンパク質を発見した。 今回、これらのヒストン亜種のうち、筋幹細胞に多く含まれるH3mm7と名付けたヒストンが筋肉の再生に重要であることが明らかとなった。筋幹細胞はマウスの筋肉(骨格筋)中にわずかに存在し、筋損傷が生じると速やかに増殖し分化することで筋肉を再生する機能を持つ。ところが、H3mm7遺伝子を欠損したマウスでは、筋幹細胞の数は変化しないにもかかわらず、損傷後の筋肉の再生が遅延したという。その後の解析で、H3mm7は筋幹細胞内でDNAを緩め、細胞内の遺伝子を働きやすくする作用があることがわかった。 ヒストン亜種は、主要なヒストンとDNA配列の類似性が高く区別が困難であることから、その存在が見過ごされてきた。しかし、本
理化学研究所、奈良女子大学、鳥取大学などからなる国際共同研究グループは、「パイ中間子原子」という奇妙な原子を、従来の数十倍の時間効率で大量生成することに成功した。 ところが、実際はその100倍も重いという。これを2008年にノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎博士は、クォークに「クォーク凝縮」がまとわりついているためだと考えた。 クォーク凝縮とは、クォークと反クォークが対となり真空中に凝縮している状態のこと。宇宙創成直後の高温・高密度状態では存在しなかったものの、その後宇宙が広がり冷えていく過程で発生したとされる。 クォーク凝縮の存在を実証する鍵となるのが、原子核内部の精密測定だ。原子核の中は水の約100兆倍もの高密度で、宇宙創生直後と同様にクォーク凝縮の量が減少していることが期待される。そこで本研究グループは、原子核に電子ではなくその300倍の質量を持つパイ中間子を束縛させた「パイ中間子
南太平洋の中央に位置する小さな島は、ずっと無人島だった。だが、今やその白い砂浜は、3700万個を超えるゴミで埋め尽くされている。 世界でも有数の人里離れた島であるヘンダーソン島(Henderson Island)には、毎日、南極以外の全ての大陸からゴミが流れ着く。漁網や浮き、ペットボトル、プラスチック製品などが岩や砂にぶつかり、小さな破片となって散乱している。 2015年、タスマニア大学の研究者であるジェニファー・ラバーズ(Jennifer Lavers)は、プラスチック汚染の広がりを調査する目的でヘンダーソン島を調査した。同氏の研究論文は、それ以来、ネットで拡散を続けている。 同氏が共有してくれた島の画像を見てみよう。
C.R.A.C. @cracjp いまRTしたようなものとは別に、犯罪者予備軍みたいなオタクたちから大量の怨嗟の鳴き声が届いているが、どれもテンプレ/クリシェの域を出ない。しかし結局のところ「オタク差別」には実体がなく、常にほかのものを相対化するために持ち出される偽差別概念だということははっきりしてきたと思う。 2018-04-20 14:17:09 C.R.A.C. @cracjp また、「オタクも差別されてきたのだから、ほかのマイノリティや女性が差別されるのも許せない!」という方向で「オタク差別」を主張するオタクは皆無である。実態はもちろん正反対。逆に、むしろ反差別運動にコミットする多くのオタクは、「オタク差別」の存在に懐疑的だ。 2018-04-20 14:19:42 C.R.A.C. @cracjp 仮に「オタク差別」と呼ぶべき人権侵害が過去にあったとして、それを撤廃するための運動
一見恐ろしそうに見えるウバザメだが、その大きな口は動物プランクトンやその他の小さな海洋生物をろ過して食べるためのものだ。(PHOTOGRAPH BY NICK CALOYIANIS, NATIONAL GEOGRAPHIC CREATIVE) 普段は単独で行動するウバザメ(Cetorhinus maximus)だが、1000匹以上の集団が米国北東部沖で確認され、専門家たちを困惑させている。 この群れは、絶滅が危惧されているタイセイヨウセミクジラの航空調査中にたまたま写り込んだもので、過去数十年間の記録を詳しく調べるなかで発見された。この研究結果は3月7日付けの学術誌「Journal of Fish Biology」に掲載された。 世界最大の魚類であるジンベエザメに次いで、ウバザメは2番目に大きく、体長は9メートルに達することがある。世界中に生息し、泳ぎは緩慢で、ろ過摂食でエサを取る。人間に
「アラート!アラート! この脳波、心拍、体温、眼球運動、活動パターンはマズイですね。体のバランスを保つ機能も低下しているようです。睡眠不足のためにほぼ酔っ払っているのと同じです。今日は居酒屋に向かわず、真っ直ぐ家に帰って、早めに寝てください」 仕事が一段落して同僚と行きつけの居酒屋に向かおうとしたとたん、スマホからアラートが鳴り響く。発信者はAI(人工知能)である。そんな時代が遠からず来るかもしれない。 最近、ウエアラブルデバイス(ウエアラブル端末とも呼ぶ)を用いてユーザーの睡眠状態を評価したり、何らかの問題があればその対処法を指導(コーチング)するなど、睡眠をフィーチャーした健康事業について助言を求められることが多くなった。相談に訪れる企業もベンチャー企業から老舗メーカーまで幅広く、業種もIT企業からはじまり、医療機器会社、保険・損保、健康保険組合、ゲーム業界など硬派から軟派まで実にさま
レア度 ★★★ トンボ度 ★★★★★ グルメ度 ★ 生息域 南日本の太平洋側の水深200~500メートルの砂泥地/体長 最大20センチ カサゴの仲間で、顔が犬に似ていることから名付けられたイヌゴチの一種。飛び出した目とほっそりした長身の体はトンボを思わせる。ウロコが変形して硬く、焼いても身がはがれにくい。…
大阪大学大学院医学系研究科の福原淳範寄附講座准教授、奥野陽亮助教らの研究グループは、脂肪組織の酸化ストレスを抑制することで、健康的な肥満を誘導することを明らかにした。 今回、同グループは、脂肪組織特異的に酸化ストレスを除去または増加した遺伝子改変マウスを作出し、それぞれについて解析した。その結果、脂肪組織酸化ストレスを除去することにより、脂肪組織量は増加する一方、肝臓への脂肪蓄積が減少し、インスリン抵抗性が改善された。つまり、健康的な肥満を誘導することが明らかになった。逆に、脂肪組織酸化ストレスを増加させると、脂肪組織量が減少する一方で肝臓への脂肪蓄積が増え、インスリン抵抗性が悪化する。つまり、病的な肥満を誘導することが明らかになった。 今後、脂肪組織の酸化ストレスを標的とすることにより、健康的な脂質蓄積を誘導し、肥満2型糖尿病などの治療につながることが期待される。 論文情報:【Diabe
厚生労働省が発表した2015年時点の市区町村別の平均寿命で、横浜市青葉区が男性の全国トップ(83・3歳)に輝いた。 同区は女性も全国9位(88・5歳)となったほか、神奈川県内からは同市都筑、緑両区や川崎市麻生、宮前両区なども上位入り。東京に近く、高所得者層も比較的多いとされる地域で長寿傾向が顕著に表れた格好で、両市は「いずれも緑豊かな地域で、健康への意識の高さも影響したのではないか」などとしている。 平均寿命は、同省が国勢調査などから推計し、5年ごとに発表している。青葉区は今回、全国平均を2・5歳上回り、10年ぶりに全国トップに返り咲いた。青葉区の小出重佳区長は「今後も健康で生きがいが実感できる区を目指す」と話す。 横浜市は「市民への意識調査では、青葉区民の健康に関する関心の高さが確認されている」とする。16年度の調査によると、青葉区の60歳代男性の54%が週に2回以上、30分を超える運動
京都大は18日、岡山県内で今夏から観測を始める東アジア最大の望遠鏡について、愛称を「せいめい」に決めたと発表した。直径3・8メートルの鏡をもち、超新星の観測などで活躍が期待されるという。 大型の望遠鏡は、国立天文台が米ハワイ州に建設した「すばる」のように、愛称で呼ばれることが多い。新たな望遠鏡は、岡山県浅口市、矢掛町にまたがる敷地内に設置。京都大は昨年10月から12月にかけて愛称を募集した。全国から寄せられた約千通の応募の中から、14人が提案した「せいめい」を選んだ。 岡山県内でも天体観測をしたと伝えられる平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明にあやかり、「地球外生命の探査につながる成果を」との意味も込めた。(野中良祐)
アメリカで旅客機のエンジンが飛行中に大破して乗客1人が死亡した事故で、事故の調査機関は、エンジンに空気を取り込むために取り付けられているブレードのうち1枚が金属疲労を起こし、折れていたことを明らかにしました。 アメリカのメディアによりますと、割れた窓から旅客機の外に吸い出されそうになった乗客の女性1人が、エンジンの破片に当たったと見られることが原因で死亡したほか、7人が軽いけがをしました。 事故の原因について調査しているNTSB=国家運輸安全委員会は18日、会見を開き、大破したエンジンに空気を取り込むために取り付けられているファンのブレードのうち1枚が金属疲労を起こし、根元から折れていたことを明らかにしました。 金属疲労によるひびがブレードの内部に確認されたということで、外からの目視では確認できないものだったということです。 NTSBはブレードを詳しく分析するほか、飛行中に落下した部品を探
多くの動物は、嗅覚から得られる周囲の情報に応じた行動をとる。例えば、天敵となる動物を感知すると逃げ、同種の異性を感知すると近づこうとする。 げっ歯類においては、主嗅覚系とは別に、鋤鼻神経系という嗅覚システムでフェロモンなどのシグナルを受容し、そのシグナルに応じた行動を示すことが知られている。例えば、雄マウスの尿中タンパク質は同種の雌に性行動を促し、マウスの捕食者であるラットの尿中タンパク質はマウスに忌避行動を引き起こすという。 まず、ラット涙液中にマウスの鋤鼻器官により受容される物質が含まれるかどうかを調べたところ、雄だけに発現するCystatin-related protein 1(ratCRP1)という機能の解明されていないタンパク質が発見された。雌ラットがratCRP1を受容すると、性行動の促進につながる行動を示した一方、ラットの被食者であるマウスは、ratCRP1を受容により感知し
英政府は18日の声明で、地球環境保護を目的とした海洋、河川汚染対策の一環として、使い捨てのプラスチック製ストローや飲料をかき混ぜるマドラー、プラスチックを芯の原料とする綿棒の販売を禁じる方針を明らかにした。英メディアによると、早ければイングランドで来年にも施行される見通し。 英国は2042年末までにプラスチックごみを可能な限り削減する方針で、メイ首相は「英国はこの問題で、世界のリーダーだ」と述べた。世界各国がプラスチックごみ対策に取り組み始めているが、ストローの販売禁止は異例とみられる。 メイ氏は声明で「プラスチックごみは世界が直面する最大の環境問題の一つ」と指摘。旧英植民地などでつくる英連邦諸国が19日からロンドンで開く首脳会議の議題とするとし、参加各国に同調を呼び掛ける。英国や英連邦諸国でのプラスチックごみ対策として、6140万ポンド(約94億円)の拠出も表明する。(共同)
生命を育む環境が整った“第2の地球”が発見できるのではないかと期待されている新型の宇宙望遠鏡が、日本時間19日午前、アメリカ南部フロリダ州から打ち上げられ、NASA=アメリカ航空宇宙局は打ち上げが成功したと発表しました。 TESSは、宇宙開発のベンチャー企業、スペースXのロケットに載せられ、現地時間の18日午後7時前(日本時間19日午前8時前)、アメリカ南部フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から飛び立ちました。 打ち上げは当初の予定より2日間遅れましたが、NASAによりますと、TESSはおよそ1時間後に切り離され打ち上げは成功しました。 TESSには、4台の高性能カメラが搭載され、これまでの宇宙望遠鏡よりも格段に広い、宇宙の85%の方向から届く光を観測する能力があり、NASAは、6月中旬から2年間かけて、太陽系の外にある300光年以内の距離の惑星のほとんどを調べる計画です。 この観測によ
【ワシントン=三井誠】米航空宇宙局(NASA)は18日、太陽系の外にある恒星を回る惑星「系外惑星」を探す人工衛星「TESS(テス)」を、フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から打ち上げた。 2年間の観測で、直径が地球の2倍以下で地球に似た惑星約500個を含め、約2万個の系外惑星を発見できるという。系外惑星の詳細な調査には日本チームも参加し、地球外生命の探索に弾みがつくと期待される。 系外惑星はこれまで3700個以上が確認されている。NASAのケプラー宇宙望遠鏡は、このうち生命が存在しうる条件を持ち、大きさが地球に近い惑星を30個見つけている。テスはケプラー宇宙望遠鏡よりも20倍広い範囲にあたる、宇宙の85%の方向から届く光をカバーできる。約14日間で地球を周回し、惑星が恒星の手前を横切る際の明るさの変化をもとに、惑星の大きさや数を調べる。
東京工業大学の中島淳一教授と東北大学の内田直希准教授は、茨城県南西部のフィリピン海プレートの上部境界周辺で発生する地震の波形を解析。プレート境界での約1年周期で発生する「スロースリップ」に伴って水が浅部に排出されていることを明らかにした。 中島教授らは、茨城県南西部のフィリピン海プレートの上部境界付近の地震活動と地震波減衰の時間変化を詳細に推定し、スロースリップによる水の挙動の解明を目指した。 その結果、繰り返し地震の活動が約1年周期で活発化し、その活動と同期してプレート境界直上の地震波の減衰特性が大きくなり、さらにそれから数ヵ月遅れて浅い地震活動が活発化することが判明。これは、プレート境界でのスロースリップが約1年周期で発生し、それに伴ってプレート境界の水が上盤に排出され、その水が数ヵ月かけて浅部に上昇し、上盤プレート内で地震を誘発したと説明できるとしている。これは、人工的な注水実験と類
スーダン、ヌビア砂漠に落下した黒いユレイライト隕石のかけら。砂漠の大部分を占める、明るい色の石とは対照的だ。(PHOTOGRAPH BY PETER JENNISKENS, SETI INSTITUTE, NASA AMES) 地球に落ちた隕石の中にあるダイヤモンドが、太陽系のごく初期に生まれ、激しい衝突ですぐに消滅してしまった原始惑星のものだったという研究結果が発表された。4月17日付けの学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ」に掲載された論文によると、ユレイライトと呼ばれる希少な隕石中のダイヤモンドは、太陽系原始惑星の「初の有力な証拠」であるという。(参考記事:「隕石と小惑星の関係を初めて実証」) 太陽系のはじまり もし人類が時間を過去にさかのぼれて、私たちの太陽系を見たとしても、最初の1000万年間はそれとは気づかないだろう。というのも、天文学者たちは、ガスやちり、岩石でできた水星か
民間の人工衛星打ち上げで世界有数の企業のCEOが来日し、新型のロケット用エンジンの再利用を視野に開発を進めていることを明らかにしました。衛星打ち上げのコスト競争が一段と激しくなりそうです。 イズラエルCEOは「最優先の課題はコストを下げることだ」と述べ、新型のロケット用エンジン「プロメテウス」について、2回以上使う再利用を視野に開発を進めていることを明らかにしました。 衛星の打ち上げをめぐっては、イーロン・マスクCEOが率いるアメリカのスペースXが1度打ち上げたロケットの再利用に成功したほか、日本でも新型ロケット「H3」の打ち上げコストを半分にすることを目指しています。 アリアンスペースはこうした動きに対抗する狙いがあるものとみられ、衛星打ち上げのコスト競争が一段と激しくなりそうです。
Photograph by Nino Marcutti, National Geographic Your Shot 米国ニューヨーク、コロンバスサークルで、夕方の車の往来を長時間露光で撮影した。コロンバスサークルは、セントラルパークに隣接する円形交差点で、中央にコロンブスの像がある。 この写真はナショナル ジオグラフィック協会の写真コミュニティ「Your Shot(英語サイト)」に投稿されたものです。
米航空宇宙局(NASA)は18日、太陽系外の惑星を探す宇宙望遠鏡「TESS」を打ち上げた。2年間にわたって地球を周回し、地球と同じぐらいの大きさで、生命が存在できそうな惑星の発見を目指す。 TESSは米東部時間18日午後6時51分(日本時間19日午前7時51分)、米フロリダ州のケープカナベラル空軍基地から、スペースX社のロケット「ファルコン9」で打ち上げられた。 太陽のように光を放つ恒星を観測すると、周回する惑星が前を横切った場合にわずかに暗くなる。TESSはそのわずかな変化から惑星を見つけ出し、その大きさや公転の軌道、周期などをはじき出す。NASAがマサチューセッツ工科大と共同で3億3700万ドル(約360億円)かけて開発した。 NASAが2009年に打ち上げた宇宙望遠鏡「ケプラー」は、9年間の観測で2600個以上の系外惑星を見つけた。TESSはケプラーよりも400倍広い視野を持ち、ほぼ
美しい毛に特徴的な顔のキンシコウは、古代中国の史官たちを魅了した。(PHOTOGRAPH BY JOEL SARTORE, NATIONAL GEOGRAPHIC PHOTO ARK) 11世紀の中国に、陸佃(りくでん)という学者がいた。陸佃は国内に生息する動物、鳥、昆虫、樹木について記録した百科事典を著し、そのなかで「四川の山に生息し、黄金色をしたふわふわの尾を持つ」というサルの記述を残している。その骨は薬に使われ、皮は上質の敷物や座布団になるという。 陸佃の書いたサルとは、キンシコウのことである。シシバナザルの一種で、シセンシシバナザルとも呼ばれる。美しい並み、鮮やかな青色の顔に小さな鼻、そして薬効があると信じられていたことから、中国の皇帝たちはその独特の魅力に取りつかれ、その姿を目にした人々は数々の文献にこのサルのことを書き残した。(参考記事:「厳冬の山に生きる キンシコウ」) それ
北海道大樹町の宇宙新興企業「インターステラテクノロジズ」は19日、同町浜大樹の実験場で、開発中の小型ロケット「MOMO(モモ)」2号機(全長約10メートル、直径約50センチ、重さ1・15トン)のエンジン燃焼やガス噴射の実験を行い、いずれも成功した。 ロケットは28日、民間単独としては国内初となる高度100キロの宇宙空間を目指し、同町から打ち上げられる。準備は最終段階を迎えた。 同社は昨年7月30日に1号機を打ち上げ、高度約20キロまで上昇したが機体が破損し、太平洋に落下した。これを受け、同社は2号機の胴体部分を最大で約3倍に厚くしたほか、ガスを噴射する姿勢制御装置を機首部分から尾翼下に移し、噴射口も固定式から可動式に変え、機体が回転して破損しないように改良した。
250年ぶりに噴火した宮崎、鹿児島県境にある霧島連山・硫黄山(えびの高原、1317メートル)について、気象庁は20日、連続噴火が同日午前6時半頃に停止したと発表した。 ただ、火山活動が活発な状態は続いており、噴火警戒レベル3(入山規制)は維持し、同庁は火口から約2キロの範囲で大きな噴石や火砕流への警戒を呼びかけている。 同庁火山課によると、19日午後6時頃に火口から500メートルの高さに達した噴煙は、20日未明にかけて徐々に高度を下げ、朝には火山灰を含まない水蒸気が噴出するだけになったという。 一方、噴火直前から続く火山性微動は収まっておらず、同庁は「いつ再噴火してもおかしくない。火口から噴気も出ており、山に近付かないでほしい」としている。 鹿児島県霧島市も20日、火口から半径2キロ圏内にかかる同市内の一部を警戒区域に設定し、立ち入りを規制したと発表した。
愛知県が、昨年夏に名古屋港で見つかったアリを国内初の外来種「ブラウジングアント」と確認し、今月下旬から地元自治体と駆除対策を実施することが20日、分かった。駆除のための補助金を受けられる「特定外来生物」に指定するよう国に求めている。 ブラウジングアントは南欧原産。ヒアリのように毒針で刺すことはないが、繁殖力が高く、オーストラリアでは生態系に大きな影響を与える「侵略的外来アリ」に位置づけられている。 ブラウジングアントが見つかったのは昨年7月。ヒアリが各地で発見されたことを受け、県と環境省などが名古屋港の飛島ふ頭(同県飛島村)を調査した際、大量の見慣れないアリと数百メートル規模の巣を見つけた。その後、ブラウジングアントと確認され、鍋田ふ頭(同県弥富市)などで複数の巣が見つかった。 ブラウジングアントが確認された場所では、在来種のアリがいなくなっているといい、駆逐されたとみられる。いつごろ国内
はしかの感染が広がっている沖縄県では、19日までの患者は65人に上り、大型連休を控えて、主要産業である観光への影響も出ています。 大型連休を前に主要産業の観光への影響も出ていて、18日までにはしかが原因でキャンセルになった宿泊やツアーは57件、人数にして173人に上っているということです。 また、県に寄せられた観光客や旅行会社からの相談や問い合わせの電話は、今月16日以降、1日当たり30件ほどに上り、患者数が多い市町村や感染を防ぐ方法について尋ねる内容が多いということです。 沖縄県観光振興課の糸数勝課長は「大型連休前の大事な時期に流行したのは非常に残念だが正確な情報発信に努めたい」と話しています。 県内ではこのほか、学級閉鎖が相次ぐなど、はしかの影響が広がっていることから、県はすべての部局長が参加する危機管理会議を、今月23日に開くことにしています。
極楽鳥の中には地上で最も黒い羽毛を持つ種がいる。今回発見された新種もその一つだ。オスがメスに求愛するときには、首のまわりの飾り羽を広げ、小走りで半円を描いてダンスする。(PHOTOGRAPH BY TIM LAMAN) 「極楽鳥」として知られるフウチョウ科の鳥の一種、カタカケフウチョウの求愛はかなり変わっている。オスが首のまわりの漆黒の飾り羽をいっぱいに広げると、鮮やかな青色をした胸元の飾り羽と、青い目のような模様が現れる。そして求愛のダンスが始まる。メスのまわりで小走りで半円を描き、求愛が受け入れられるまで踊り続けるのだ。 これまでカタカケフウチョウは、43種のフウチョウ科のなかで1種しかいないと考えられていた。しかし、鳥類学者のエドウィン・スコールズ氏と写真家のティム・レイマン氏は、「フォーゲルコップカタカケフウチョウ」を新種とする論文を科学誌『PeerJ』に発表した。 野外調査と博物
京都大は18日、岡山県浅口市と矢掛町にまたがる山中に建設している東アジア最大級の天体望遠鏡の愛称を「せいめい」に決めたと発表した。 天文観測のため同市に住んだと伝わる平安時代の陰陽師(おんみょうじ)・安倍晴明や「生命」にちなんだ。今夏に完成し、8月から観測を始める。 「せいめい」は、可視光と赤外線の両方で観測する光学赤外線望遠鏡で、京大と国立天文台などが共同開発した。主鏡は東アジア最大級の口径3・8メートルで、わずかな光でも観測することができる。架台はジャングルジムのような構造を採用して軽量化し、超新星爆発など突発的な天体現象にも1分程度で焦点を合わせることができるという。 昨年10~12月に愛称を募集したところ、「ももたろう」や「あまてらす」など1036件の応募があり、京大の教員や地元自治体関係者らの審査で、「せいめい」が選ばれた。提案した14人には記念品が贈られ、このうち抽選で1人を7
各論編に「好事例」を記載することを大筋で了承した「高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ」(19日、都内) 厚生労働省の「高齢者医薬品適正使用ガイドライン作成ワーキンググループ」(WG)は19日、高齢者への多剤服用対策のための指針の詳細編(各論編)に、減薬の「好事例」を盛り込むことで大筋合意した。WGでは、各論編の骨子案を夏ごろに上部組織の「高齢者医薬品適正使用検討会」に報告し、年明けの取りまとめを目指す。【松村秀士、越浦麻美】 各論編は、5月にまとまる予定の指針・総論編を補完するもので、療養環境や疾患領域に分けて作成される。 19日の会合で厚労省は、各論編のイメージとして、「外来・在宅医療の処方」「療養・介護医療での処方」の2段階に分け、そ...
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