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ブックマーク / saebou.hatenablog.com (10)

  • これがディズニーのパンク観か…『クルエラ』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『クルエラ』を見てきた。往年の有名アニメ『101匹わんちゃん』(1961)に登場するディズニーヴィラン、クルエラ・ド・ヴィルの若き日を描く実写スピンオフである。『アイ、トーニャ』のクレイグ・ギレスピー監督作である。 www.youtube.com 舞台は1960年代半ばから70年代半ばのイギリス(主にロンドン)で、真ん中で黒と白に分かれた髪の毛が特徴でいじめられっ子だが非常にファッションセンスのあるエステラ(別名クルエラ、大人になってからはエマ・ストーンが演じる)がヒロインである。ダルメシアンが関係する悲惨な事故で母をなくしたエステラはロンドンでスリ稼業を営むジャスパー(ジョエル・フライ)とホーレス(ポール・ウォルター・ハウザー)と出会い、泥棒稼業に精を出す。やがてエステラはリバティで働くようになり、デザイナーのバロネス(エマ・トンプソン)に能力を認められてバロネスのメゾンで働くようになる

    これがディズニーのパンク観か…『クルエラ』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2021/06/13
    観てから読む/PVだけの感想だと「挑戦者」という立場だとヴィランはすごい輝くな、ってなる。バロネスというかエマ・トンプソンが若手女優の輝きを引き出しているのだろうか
  • 佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus

    ここ数日よく読まれているらしい、佐藤由美子さんの「日語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」というエントリを読みました。こちらは月末の学会で発表するための準備のようなものだということです。 yumikosato.com こちらについて、日語版ウィキペディアに歴史修正主義がはびこっているとか、間違いだらけだということについては私もとくに異論はないのですが(間違いだらけで信用できないということは私もメディアに出るたびに言っているし、できるところは対処してます)、いくつかけっこう大きな事実誤認や、ウィキペディアの手続きに関する理解不足と思われるところがあります。ブログのコメント欄に書いて指摘したのですが、スパムフィルタか何かに引っかかったのか反映されていません。学会で発表するということであればウィキペディアじたいの仕組みについて誤解があるままだとあまり良くないだろうと思うの

    佐藤由美子さんの「日本語版ウィキペディアで「歴史修正主義」が広がる理由と解決策」について - Commentarius Saevus
  • そこ、車売っちゃダメだ~『家族を想うとき』と男らしさ問題(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    ケン・ローチの新作『家族を想うとき』を見てきた。 www.youtube.com ニューカッスルに住む主人公のリッキー(クリス・ヒッチェン)は良い仕事を見つけられず、配送ドライバーの仕事に就く。形式上は請負で仕事を受けているようになっているが、実際には雇われドライバーとして酷使されるだけで、ろくに休むこともできない。リッキーも介護士であるのアビー(デビー・ハニーウッド)も多忙であまり子供たちと過ごす時間がとれず、やがて息子のセブ(リス・ストーン)は非行に走りはじめ… 基的には偽装請負と貧困問題がテーマの作品である。リッキーは形の上では自営業者なのだが実際は全くそうではなく、休むだけで罰金をとられるし、娘を車に乗せるとか、自由に休憩をとるとか、自営業者なら自分の判断でやっていいことがほとんどできない状況に追いやられている(おそらくこの雇用形態は違法だと思われる)。いわゆるギグ・エコノミー

    そこ、車売っちゃダメだ~『家族を想うとき』と男らしさ問題(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2019/12/26
    🙂 プライドやジェンダーロールは捨てられるが、自由への渇望からは逃れられない、という話
  • 献血ポスター問題について - Commentarius Saevus

    ここ3週間近く議論が続いている『宇崎ちゃんは遊びたい!』献血ポスターについて、このようなtogetterまとめが投稿されました。 togetter.com これは吉峯耕平弁護士が私と行った議論をまとめたセルフまとめです。セルフまとめで相手の議論について「saebou先生の反倫理的な「すごく高い倫理」」などという中立性に欠けるタイトルをつけるのはどうかと思いますが、あまりにも偏ったまとめであること、またこの話が始まって以来、全く私がしている話を見ずにデマに近い内容を流してくるツイッターアカウントや嫌がらせをしてくるツイッターアカウントが後を絶たないため、自分の意見をまとめてここに書いておこうと思います。 1. どうして私が献血にこだわっているのか 2.理念をどう広告に出すか 3. 作品の倫理的側面について議論するのは法律でも、規制でもない 4. 広告は他の芸術と違う 5. オタク文化だけ攻撃

    献血ポスター問題について - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2019/11/12
    🤔 「すごく高い倫理」について...
  • 何度フラれても、ちゃんと自分で立ってる~『ロケットマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『ロケットマン』を見た。言わずと知れたエルトン・ジョンの伝記映画である。 www.youtube.com 脚がリー・ホール、ジェイミー・ベルが出演していて、ミュージカル版『ビリー・エリオット』に音楽を提供したエルトン・ジョンの伝記映画ということで、かなり『ビリー・エリオット』に関連が深い作品だ。話の構造も似ており、芸術家としての才能を持っているがあまり良い環境で育ったとはいえない少年の物語である。とはいえ、伝記というにはかなりファンタジーの要素が入っており、ミュージカルでもあるし(エルトンの代表曲が人生の岐路にあわせて出てくる)、だいぶ脚色があると思われる。 お話は舞台衣装を着たままのエルトン(タロン・エジャトン)が依存症のミーティングにやって来て自分の半生を回想するという枠に入っている。エルトン(名はレジナルド・ドワイト)はあまり仲の良くない両親のもとで育ったが、幼い頃からピアノの才

    何度フラれても、ちゃんと自分で立ってる~『ロケットマン』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2019/09/14
    🙄 アッハイ “まず、この映画は『ボヘミアン・ラプソディ』の10倍は面白い。”
  • 「あるトランス女性が見た北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』」に応える - Commentarius Saevus

    新刊『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』第4章の「女性映画としてのトランスジェンダー女子映画」について、トランス女性の方から以下のような批判を頂きました。この批評は『タンジェリン』と『ナチュラルウーマン』を扱ったものですが、これについてこちらのブログでは「『タンジェリン』や『ナチュラル・ウーマン』がトランス女性の出演するトランス映画であることに一定の評価はしつつも、そのなかで出てくるステレオタイプ的な女性像などを論難し、全体としては「古くさい」ものと評価するという内容」で、「ありがちなシス(トランスでないひと)がトランスに向ける、差別的と言ってもいいようなもの」だと評しています。 snartasa.hatenablog.com 私はシス女性であり、トランス女性に対してマジョリティとしての特権性を有する立場にあります。その特権性からトランス女性を傷つけた事態を重く受けとめています。こちらの記事

    「あるトランス女性が見た北村紗衣『お砂糖とスパイスと爆発的な何か』」に応える - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2019/07/16
    “本文中では明示的に参照元に触れていないため、シス女性からの一面的なトランス女性判断であるかのように読む余地を残してしまったと思います。この点については表現を改めることを検討したいと考えています”
  • どうしてサマンサ・モートンじゃダメなのか〜『her/世界でひとつの彼女』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    『her/世界でひとつの彼女』を見た。実はちょっと前にアメリカ版DVDで見てたのだが、せっかく公開されたのでメモ程度に感想を…ただし、『her』に関する格的な議論は来週末の表象文化論学会でやる「知/性、そこは最新のフロンティア――人工知能とジェンダーの表象」パネルでやる予定なので、あまりちゃんとした感想じゃなく、来週の準備メモ程度で。ネタバレあり。 舞台は未来のロサンゼルス。主人公セオドアはプロの手紙ライターとして、他人の私信を代筆する会社で働いている。泥沼離婚で疲れ果てているセオドアはある日、ユーザに沿って発展するAI型OSを自分のコンピュータに入れた。サマンサと名乗るOSは実にユーモアに富んでいて完璧に人間らしいため、セオドアは声だけですがたかたちのないサマンサと恋に落ちてしまう。永遠に続くかと思われたこの恋も、サマンサがOSとして複雑化していくにつれてほころびが見え、最後は別れが…

    どうしてサマンサ・モートンじゃダメなのか〜『her/世界でひとつの彼女』(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2016/01/10
    “面白いのはセオドアとサマンサの関係に、どことなくセクシャルマイノリティの関係を彷彿とさせるものがあるところである。これは他にもそう思った人がいるようだが、セオドアがサマンサとの関係を隠している一方、
  • 歩くフェミニスト〜『わたしに会うまでの1600キロ』 - Commentarius Saevus

    ジャン=マルク・ヴァレ監督、リース・ウィザースプーン主演『わたしに会うまでの1600キロ』を見た。 ヒロインのシェリル(リース・ウィザースプーン)は母ボビー(ローラ・ダーン)の死以来非常に精神不安定になっており、ヘロインとセックスに溺れて夫とも離婚する。ボロボロのシェリルは心機一転し、パシフィック・クエスト・トレイルと呼ばれる長いハイキング道をメキシコ国境からカナダ国境まで歩くという長旅に出るが… 基的には、全くハイキングの経験が無いシェリルが歩いて苦労する様子に、シェリルの過去の様子がフラッシュバックで挿入されるという構成になっている。シェリルは事前にラクダの訓練とかを学んでいたわりと準備万端な『奇跡の2000マイル』のロビンに比べると全然準備が出来ておらず、バカでかい荷物詰めすぎのバックパックを背負い、大きさが合わないを履き、間違った道具を持って行ったりして最初はひどいめにあう。し

    歩くフェミニスト〜『わたしに会うまでの1600キロ』 - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2015/10/02
    “自分はフェミニストだと名乗る画期的な場面がある(それに対する記者のアホな反応も含めて、自分はフェミニストだと言いたがらない現実の女たちと映画のヒロインたちが山ほどいることを考えると、これだけですごい
  • 国会前抗議に行ってきた - Commentarius Saevus

    国会前の安保法制反対抗議に行ってきた。 前に反原発デモでちょっと不愉快な思いをしたことがあり(これはブログとかフェイスブックにも書いたはずだが)、元気がある時でないとちょっと日のデモに行く元気が出ないので、今回は学者の会に入るだけでプロテストには出かけていなかったのだが、首相のパフォーマンス等々があまりにもバカバカしいのと(なんだあの人魂は)、デモ参加者に対する性差別的な言動があまりにも目に付くので(学生団体のSEALDSに美人が多いことを売りにするとか)、学生時代に戻ってフェミニストっぽい簡易プラカードを作って行ってきた。 なお、マッドマックスのやつはともかく、裏側は日語のスローガンにしようと思ったのだが、漢字を使うと黒っぽくなってしまい、小さいプラカードだとかなり見栄えが悪くなるので、あきらめて両面英語にした。プラカードに英語が多いのを批判する向きもあるようだが、実際に作ると漢字を

    国会前抗議に行ってきた - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2015/07/26
    “目を引くことを目的に安易に「女性性」をアピールしてしまう土壌はSEALDSのほうにもあるんじゃないか””女性性とか母性がしばしば政治活動でプロパガンダに利用されることを経験してイヤになっているほうからすると
  • 『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus

    科学史鑑賞会『風立ちぬ』を見た。 id:nikubetaさん、id:kosuke64さん、 id:emeroseさんも参加。 一言で言うと『イングロリアス・バスターズ』の後にこのような第二次世界大戦ものの歴史映画を作っていいとでも思ってるんだろうかと思った。これはもちろん褒めてない。私には日のアニメーション周りのサブカルチャーとか全然わかんないし宮崎駿の作家性にもはっきり言って興味がないので、とにかくこの映画歴史ものとしてひどいなと思ったのである。 実は私は堀越二郎のことも堀辰雄のことも全く知らなくて、科学史関係者と見に行ってちょっとレクチャーしてもらって歴史的背景を知った感じなのだが、なんかまあ航空史とか全然知らなくてもこの完全に失敗したパラレル歴史叙述は何なんっていう感じだった。 まず、ドリームヴィジョンの使い方があまりにも安易というか…一応、主人公の堀越が三菱に入って軍事用の飛行

    『風立ちぬ』〜『イングロリアス・バスターズ』の後にこんな第二次世界大戦映画を作っていいとでも思ってるの?(ネタバレあり) - Commentarius Saevus
    frothmouth
    frothmouth 2013/08/07
    ブログ内にイングロリアス・バスターズの記事が無いようなんだが...
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