事故米の不正転売問題で、接着剤製造業者「浅井」(名古屋市)から食用に転用された事故米の一部が、京都市内の学校給食業者を通じて、同市立中学校47校の給食の赤飯として提供されていたことが18日、分かった。健康被害は出ていないというが、事故米の使用が学校給食で確認されたのは全国で初めて。同市教育委員会では保護者に経緯を説明をした文書を配布する。 市の調査では、浅井から流れた事故米は複数の仲介業者を通じ、京都市伏見区の米穀販売業者に納入。同市内の中学校に給食を供給している2業者が約50キロを仕入れ、4月17日、赤飯の一部に使用。市内47市立中学校に5000食分が提供された。 赤飯にはほかの米も混ぜられており、浅井から流れた事故米が含まれている比率は10分の1以下とみられるという。各学校では18日夕、流通経路と使用経緯のほか、健康へ影響を及ぼす可能性は低いとする保護者あての文書を配布する。 事