中国南西部・貴州省で建設中の世界最大の電波望遠鏡「500メートル開口球面電波望遠鏡(FAST)」(2015年7月29日撮影)。(c)AFP 【2月16日 AFP】中国の新華社(Xinhua)通信は16日、同国南西部・貴州(Guizhou)省の山間部に設置された世界最大の電波望遠鏡「500メートル開口球面電波望遠鏡(FAST)」が年内に稼働されるのに伴い、住民約1万人が移転させられると報じた。 地球外生命体の探索活動で活躍が期待されるFASTだが、貴州省当局は「良好な電磁環境を確保するため」に望遠鏡から半径5キロ圏内に暮らす住民9110人を、9月までに移転させる意向だと新華社は報じており、対象となる住民には1万2000元(約20万円)の補償が支払われ、一部は住み替え支援も受けられるという。 総工費12億元(約210億円)で建設されたFASTは、米自治領プエルトリコ(Puerto Rico)に