エルピーダと経営統合交渉に入っているのは、資本・業務提携先で台湾1位の力晶半導体(パワーチップ)と、エルピーダと力晶の合弁生産会社、瑞晶電子(レックスチップ)、そして台湾3位の茂徳科技(プロモス)の3社だ。 エルピーダの坂本幸雄社長は「検討しているのは事実だが、決まっていることは何もない」としながらも、「(交渉がまとまれば)世界シェアナンバーワンが視野に入る」と意欲を見せる。統合が実現すれば世界シェアが約23%となり、首位の韓国サムスン電子に迫る規模となる。 交渉相手が資金ショートの恐れ ただ、この交渉の成否は予断を許さない状況にある。深刻な価格の下落で、再編に向かう体力が台湾勢にほとんど残されていないからだ。 まず、世界のDRAMメーカーを苦境に陥れた価格下落の推移を見てみよう。2008年6月、1ギガビット(ギガは10億)製品で1個2.15ドルをつけていたDRAM価格はその後、下げ圧力を
●ファブを分離して製造会社を設立 10月7日、AMDは“Asset Smart”戦略に関するカンファレンスコール(電話を中心にした説明会)を開催し、かねてから噂されていた製造部門の分離を含む事業再編計画を発表した。それによると要点は2つ。 1.製造部門の分離 AMDは製造部門の施設、知的財産権、従業員、負債を分離、アブダビの投資会社Advanced Technology Investment Company(ATIC)と共同で設立する半導体製造のファウンダリ会社(暫定的にThe Foundry Companyと呼ばれる)に移管する。ATICはThe Foundry Companyの経営権の見返りとして、AMDに7億ドルを支払うほか、The Foundry Companyに14億ドルを出資する。 The Foundry Companyは、AMDとATICのみを株主とする。両社は対等の議決権を
米SanDisk Corp.は2008年9月16日,韓国Samsung Electronics Co.,Ltd.から買収提案を受け取ったことを明らかにした(発表資料)。この提案は,SanDisk社の全株式を1株当たり26米ドルを買い取るというもの(Tech-On!の関連記事)。SanDisk社はこれに対し,「同提案は複数の点で不十分であり,SanDisk社の株主にとって最高の利益をもたらすものではない」との返答を記した書簡をSamsung Electronics社に送ったという。 SanDisk社によれば,Samsung Electronics社が買収を初めて申し入れてきたのは2008年5月22日。それ以来,両社は複数回に渡って話し合いを続けてきたという。 Samsung Electronics社からの提案を拒否した理由として,Sandisk社は同社の事業を過小評価していることを挙げた。S
気になる記事をスクラップできます。保存した記事は、マイページでスマホ、タブレットからでもご確認頂けます。※会員限定 無料会員登録 詳細 | ログイン Emily Thornton (BusinessWeek誌、アソシエートエディター) Peter Burrows (BusinessWeek誌シニアライター、シリコンバレー) Roger O. Crockett (BusinessWeek誌、シカゴ支局長代理) 2008年4月14日発行号カバーストーリー 「When a Buyout Goes Bad」 2006年、プライベートエクイティ(非公開株)投資グループが、米半導体大手フリースケール・セミコンダクタ(FSL、本社:テキサス州オースチン)の買収に踏み切った。決め手となったのは、フランス出身のミッシェル・メイヤーCEO(最高経営責任者)(48歳)の経営手腕である。メイヤー氏は、約2年前に米
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