淡く光る空にすこしの雲が漂う。夕映えの光に照らされて紅色に輝いている。西にみえる山の稜線がいっそう際立ってみえる、そんな夏の遅い午後。 夏至も近いこの日、今日もなんということもなく、終わろうとしている。普段どおりゲーム三昧で、金曜からはもうひとつ新しいのを始めるので、さらに無為の中に沈む毎日が続くだろう。そんな懶惰の日に昨日読んだはてな匿名ダイアリーのあるエントリがふと思い浮かぶ。 自分にもまた夢をみた若い日があったことを、そのエントリで何人の人が思い出しただろうか。翻って省みるに、夢をなにか断念したという気持ちは自分にはない。もともと職も地位も求めたわけではなかった。学位はとってないけれど、それは夢というのとたぶんすこし違う。研究職に就きたいと思ったことはもちろんあったけれど、研究ができればよいのであって、その他の公務をしなくていい在野というのはそれはそれで気持ちが良い。 そのことはおい
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