戦没者を追悼し平和と不戦の誓いを新たにする八月十五日。歴史、靖国での隣国との軋轢(あつれき)がわたしたちの哀悼の誠に翳(かげ)りを生んでしまいます。
昨年一月、大子町消防本部の消防士ら七人による任意団体が発足した。「大子町消防職員協議会」。働きやすい職場環境への改善などを町側に提案し、全国の消防職員協議会と情報交換を重ねている。水戸市に次いで県内二番目の設立だ。 協議会の石井重友会長(55)、菊池雅彦事務局長(51)らが狙いを語る。「手当削減や勤務体制をはじめとして、消防組織の決定は上意下達で、職員の意見はあまり考慮されない。自由にものを言える環境をつくりたい」 石井さんらによると、災害出動時などに支給される「特殊勤務手当」は十数年前に大幅に削減された。人員不足も長く続き、水戸市や県外への救急搬送時などは補充として非番の職員が呼び出される。「町財政が厳しいことはよく分かるが、こちらの言い分も聞いてほしい」と思う。
埼玉県春日部市の特別養護老人ホーム「フラワーヒル」で二〇一〇年二月、入所者の女性に暴行して死亡させたとして、県警捜査一課と春日部署は十一日、傷害致死の疑いで、同県松伏町松伏、元職員の介護福祉士大吉(おおよし)崇紘容疑者(29)=別の傷害容疑で逮捕=を再逮捕した。 県警によると、大吉容疑者は容疑を認め「机をドンとやるように胸のあたりを複数回たたいた。第一発見者としてほめられ、同僚に認められたかった」と供述している。大吉容疑者が被害者の異変を看護師に伝えていた。 再逮捕容疑では、一〇年二月十八日午前、フラワーヒルで、入所者の三笠みさゑさん=当時(95)=の胸を拳で数回殴って肋骨(ろっこつ)を折るなどし、同日午後二時半ごろ、心不全か出血性ショックで死亡させたとされる。
火災の際、線路の下にホースを通せる「横断溝」が都電荒川線に初めてつくられた。電車の運行を止めずに、反対側の消火栓から水を引ける。木造住宅密集(木密)地域の消火対策にも効果が期待される。十六日に荒川区荒川一で消防訓練があり、荒川消防署の隊員や住民ら三十四人が参加した。 設置のきっかけは昨年一月、JRの送電ケーブルなどを焼いた北区王子の火災。消火ホースが線路にかかったため都電荒川線が二時間半運休し、四千人に影響した。横断溝は東武線やJRなどには既にあり、都交通局は線路の補修に合わせて設置に乗り出した。
オランド仏大統領はビデオ演説で、マリ政府からの支援要請を受け「テロリストと戦うためにマリの部隊を支援した」と軍事介入を認めて、「必要な期間継続する」と説明した。 マリでは、昨年三月の軍部のクーデターに乗じ、国際テロ組織アルカイダ系の「イスラム・マグレブ諸国のアルカイダ組織」や遊牧民の反政府組織などが北部を掌握。今月十日には中部の都市コンナを制圧して、暫定政府側の支配地域に南下する構えを見せたため、トラオレ暫定大統領は、オランド仏大統領と潘基文(バンキムン)国連事務総長に支援を要請していた。
街のどこにも本屋さんがない。そんな市町村が増えている。首都圏でも、筑波研究学園都市に隣接する茨城県つくばみらい市が、全国に四つある「書店ゼロの市」の一つに。一方、北海道留萌(るもい)市では官民一体となって書店を誘致し、ゼロから抜け出すなど、新しい動きも出始めている。 (中村陽子、写真も) 「本をどこで買いますか?」。つくばみらい市内のつくばエクスプレス(TX)「みらい平」駅前。立ち話をしていた三十代の主婦二人に質問すると「ないんですよ、本屋さんが」と、顔を見合わせてうなずいた。「引っ越してきてびっくりしました。大の読書家の夫は、車で隣の守谷市まで買いに行ってます」 二〇〇六年に伊奈町と谷和原村が合併したつくばみらい市。みらい平駅から都心の秋葉原駅まで、〇五年に開通したTXで最速四十分というアクセスの良さもあり、六年間で人口が一割以上増えて四万六千人余になった。ところが近隣の市に大型書店がで
東日本大震災発生後の津波で、福島第二原発の原子炉を冷やす機能の一部が三日間失われていたことが十日、東京電力が公表した資料などで分かった。核燃料の過熱で原子炉格納容器が損傷する恐れもあり、増田尚宏所長は国の事故調査・検証委員会の調査に「人海戦術でかろうじて対応できた。人手が足りなければ無理だった。危機一髪だった」と説明。福島第二も危機的な状況に陥っていたことが浮かんだ。 東電によると、三月十一日の震災直後、敷地の海側にあった海水熱交換建屋が津波で浸水。1、2、4号機で原子炉を冷やす海水をくみ上げるポンプが使えなくなった。配電盤も水に漬かり、電力供給が停止。原子炉が冷やせなくなった。 東電はポンプのモーターを交換するとともに総延長約九キロの仮設電気ケーブルを引いた。発電所内だけでは資材が足りず柏崎刈羽原発(新潟県)からトラックで陸送したり自衛隊のヘリコプターで運んだりした。夜間にヘリが着陸する
【カイロ=今村実】反政府運動が続くシリアで三十一日、治安部隊が住民に無差別に発砲するなどし、中部ハマなど全土で少なくとも百三十六人が殺害された。中東の衛星放送アルアラビーヤなどが伝えた。アサド政権がイスラム教のラマダン(断食月)入りの直前に、大規模弾圧に踏み切ったとみられる。シリアなどアラブ諸国は一日からラマダンが始まり、宗教的な高揚感から民主化デモが一段と激化する可能性が強まっている。
次期戦闘機(FX)の選定をめぐり、防衛省が実機による飛行審査を省略し、書面だけで決めようとしていることが分かった。未完成の米ロッキード・マーチン社のF35戦闘機に有利に働く可能性が高まり、関係者から「不公平だ」との不満が出ている。東日本大震災で巨額の復興資金が必要とされる中、不透明な選定により、巨額の税金を投入すれば「無駄遣い」との批判を浴びるのは必至だ。 (編集委員・半田滋)
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