巡視船が銃の砲身落とす砲身が脱落し海に落ちた巡視船「せっつ」の35ミリ機関砲。青いシートが覆っていた=3日午後6時8分、神戸市の和田岬沖、本社ヘリから、荒井昌明撮影体験航海中の巡視船「せっつ」の船上。機関砲の砲身が斜め上空を向いていた=06年9月、和歌山下津港沖 神戸海上保安部(神戸市中央区)は3日、巡視船「せっつ」(3100トン)に搭載された35ミリ機関砲の砲身(3.5メートル)部分が紀伊水道の海上に落下したと発表した。 同保安部によると、1日に神戸港を出港した「せっつ」は3日午前10時ごろ、和歌山県白浜町の南西約29キロの紀伊水道の海上で実弾を使った射撃訓練を実施。開始から40分後、船の前部甲板にある35ミリ機関砲の砲身が射撃中に根元から外れ約7メートル前方に飛び、そのまま海上に落下、沈んだという。乗組員らにけがはなく、周辺海域に被害はなかった。 砲身が落下した海域は、水深約1千