彼岸花(曼珠沙華)は標準露出で撮るとうまくいきにくい?秋の到来を告げる彼岸花。 鮮烈な赤と撮り方によって様々な表情を見せる造形も魅力の被写体です。 SNSやフォトコミュニティでも9月になると彼岸花の写真を見る機会が増えますが、ハイキー・やローキーに振った仕上げが多く、中庸な露出の写真は少ないように見受けられます。 夜露や雨の水滴に輝くハイキーな仕上げや、妖艶なイメージを醸すローキーな仕上げは確かに定石ではあるもののなぜ標準的の写真がすくないのか?その理由を探ってみることで色についての理解が深まるのではないかと思います。 標準露出で撮影する彼岸花がなぜうまくハマらないのか?ではどうすれば上手く構成することができるのか?といったことを、実際の写真を分解しながら考えていきます。 色の特性を知っておくまず彼岸花の写真を分解する前に色の基本的な特性を押さえておきます。 ざっくりと私たちの周りには上図