(朝比奈 一郎:青山社中筆頭代表・CEO) 新海誠監督の長編アニメ『すずめの戸締まり』が、ヒット街道を驀進しています。公開3日で興収18億円と、同監督の『君の名は。』や『天気の子』を上回るロケットスタートを見せ、その後も10日で41.5億円、17日で62.7億円と数字を伸ばしています。最終的には『君の名は。』(250億円)や『天気の子』(140億円)を超えるヒットになる可能性も出てきました。 新海誠監督は以前からいくつものいいアニメ映画を作っているのですが、東宝で映画プロデューサーの川村元気さんと組んで作った『君の名は。』から爆発的なヒットを生むようになりました。新海誠・川村元気のタッグで作られた『君の名は。』『天気の子』『すずめの戸締まり』は新海誠3部作と私は勝手に称していますが、記憶にも記録にも残る作品となりつつあります。 私はどの作品も好きなのですが、実際に映画館で観てみて、この3部