ノーベル化学賞の受賞が決まった吉野彰さんは、化学に興味を持つきっかけが、大阪の吹田市立千里第二小学校に通っている時に、担任の教師からロウソクが燃える仕組みを科学的に解説した本、『ロウソクの科学』を薦めてもらったことだったと、会見などで紹介しています。 ノーベル賞の授賞式に出席するため訪れているスウェーデンのストックホルムでも、吉野さんは「ノーベルレクレチャー」と呼ばれる記念講演や現地の日本人学校を訪れた際など折に触れてこのエピソードを紹介しています。 吉野さんはことし10月のNHKのインタビューの中で、本を薦めた当時の担任が女性の新任教師で名前が「内藤先生」だったと記憶していると話し、「私の好奇心をくすぐっていただきました。ノーベル賞につながりました。先生がご存命でしたら、ぜひお会いしたいです」と話していました。 NHKが吉野さんの同級生や、小学校の関係者、当時の記録などを元に取材を進める