今回はいよいよADO.NETの中心的な機能である「データセット」について解説していく。前回、前々回で解説してきた.NETデータ・プロバイダによるデータベースのアクセスはシンプルかつ高速なものであったわけだが、いってしまえばSQL文を実行するためだけの非常にプリミティブなものだった。今回解説するデータセットは、それらをベースとしてはるかにリッチなデータベースへのアクセス手段を提供する。 データセットとは? ひと昔前までのクライアント/サーバシステムでは、アプリケーションの実行中は常にデータベースに接続しておくのが一般的であった。最大同時接続数に見合うだけのリソースを用意しておけば、この方式はユーザーにとってもプログラマーにとっても快適なものだった。 しかし、クライアントが専用端末からブラウザになった場合、特にインターネット・ワイドなサービスで不特定多数の顧客を想定した場合、当然ながらこのよう
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