線路のガード下や壁面などへの落書きを“根絶”するため、JR東日本東京支社は山手線の駅周辺の計40か所で、塗料などが付着しにくくする「特殊コーティング」を施す集中作業に乗り出した。 コストはかかるものの、このままでは壁をキャンバス代わりにする“不届き者”とのイタチごっこが続くばかり。施工済みの壁面は落書きがしにくいだけでなく、光沢性があってガード下が明るくなる効果もあり、同社は「防犯にも役立って一石二鳥」としている。 ◆商店街も被害 落書きはローマ字の羅列やイラストなどが多く、同社によると、山手線駅周辺では4月現在、約100か所で確認されている。人通りが少ない深夜に、スプレー缶などを使って描いているケースがほとんどとみられる。 高架下だけでなく、線路近くの商店街にも被害が及ぶことが。新宿駅近くのメガネ店の経営者男性は、商店のシャッターの落書きに、「もう何度もやられている。迷惑だが防ぎようがな