銅価格の高騰が止まらない。銅不足のリスクをはじめ、今後の銅市場を理解するための4つの質問に、世界で2番目の銅取引量を誇る大手資源商社「トラフィギュラ」のエコノミスト、グレアム・トレインが答える──。
世界のコミック・漫画市場で支配的なのは、米国のコミックと日本の漫画だ。それはアフリカでも変わらない。 しかし、世代を超えて愛されるコミックというメディアに、自分の国のキャラクターや、自分の国の話、アフリカの歴史や文化が登場しないのは残念だ。若い世代に自分たちの物語が受け継がれずに、忘れ去られてしまうおそれもある──そう考えたアフリカのクリエイターたちがいま、自分たちのコンテンツを作りはじめている。 彼らはまた、現在の米国や日本のコンテンツがそうであるように、アフリカ発のコンテンツを世界に広めることも目指す。 アフリカの歴史や文化を盛り込んだオリジナルの物語を語る、アフリカン・コミックの勢いに、世界も注目しはじめている。 自分たちのヒーローがいなかった 20世紀末、エチオピアの首都アディスアベバで唯一手に入るコミックといえば、アメリカのスーパーヒーローものだった。それを読んで育ったベセラート
2018年、ウガンダで流行が起きた際、国立公園のコウモリからの感染を調査する疫学者たち Photo by Bonnie Jo Mount/The Washington Post 新型コロナのパンデミック、サル痘患者の増加に続き、また別のウイルスのニュースが世界に緊張を走らせるかもしれない。西アフリカのガーナで感染力の強いマールブルグウイルスが確認されたのだ。 世界保健機関(WHO)が7月17日に発表したところによれば、ガーナ南部のアシャンティ地方でマールブルグウイルスに感染した2人が死亡した。2人が接触した経緯はないという。ガーナの保健当局は濃厚接触者の隔離に努めており、WHOは専門家の派遣などに着手している。 「保健当局は迅速に対応し、アウトブレイクが予想される事態にいち早く備えています。迅速かつ断固とした対応なくしては、マールブルグは簡単に手に負えなくなりますので」と、WHOのアフリカ
2010年12月、露店で果物を売っていた26歳の若者は、当局の嫌がらせに抗議して焼身自殺を図った。これがきっかけとなり、チュニジアでは腐敗した長期政権を打倒するため人々が立ち上がり、反政府抗議運動の波はアラブ世界全体に広まった。 しかし、「アラブの春」の発端となり、人々に抗議の火をつけた彼は、今や一部の国民から怒りすら向けられているのだという。 「誇りの象徴」から「呪われたもの」に 絶望のあまり彼がとった行動は、いまだにアラブ世界を揺るがしている。26歳の果物売り、モハメド・ブアジジの焼身自殺は、中東各地で革命の引き金となった。 チュニジアの首都チュニスには、彼の名がつけられた大通りがある。彼が住んでいたシディブジドには、地元政府の本部に面したところに、彼を描いた巨大な壁画がある。 彼は国家の腐敗と残忍さに抗議するため、自身に火をつけた。しかし、それから10年が経った今、チュニジアにおいて
ロシアによるウクライナ侵攻に対して、アフリカ諸国の多くは中立を守ろうとしているように見える。西アフリカに位置するブルキナファソの独立系メディア「ル・ペイ」は、プーチンのふるまいは、いくつかのアフリカの国の統治者の支配、そしてアフリカでの西側諸国の支配を思わせるものだと指摘する。 独裁と帝国主義はプーチンに限ったことではない ロシアによるウクライナへの軍事介入は、戦争のあらゆる醜さを全世界に見せつけ続けている。人口の大量流出、人命の喪失、インフラの破壊という悲惨な光景は、まるで第二次世界大戦の再来のようだ。 優等人種という概念を生み出した人種に関するある種の理論は、第二次世界大戦の瓦礫のなかに永遠に葬り去られたものと思われたが、私たちは今その理論の復活に恐怖さえ感じている。 今のところ、何者もウラジーミル・プーチンを止められないように思われる。ロシア大統領はこれまで、あらゆる仲裁の申し出に頑
国際ニュースを深く読み解くには、目の前の事柄だけに注目するのではなく、その経緯や背景を紐解く必要がある。『読書大全』の著者で、膨大な数の書物を読んできた堀内勉氏が、その知識の蓄積からニュースを読み解く本連載。第2回はアメリカでいまも人種差別問題が解決しないのは“社会の設計”に問題があるという主張について。 2021年9月8日、アメリカのバージニア州リッチモンドの公園内にあった南北戦争の南軍司令官、ロバート・E・リー将軍の銅像が撤去された。リー将軍は、アメリカ史上屈指の名将として評価が高く、昔は日本でも彼にまつわるドラマや映画がたくさん放映されていたので、ある年齢以上の人なら誰でも知っている人物だろう。 このリー将軍の銅像は、奴隷制度や人種差別の象徴だとして長年批判にさらされてきたものだ。これが今になって撤去されたのは、2020年に全米で広がった人種差別への抗議運動BLM(ブラック・ライブズ
一夫多妻生活の寝室から人目を忍ぶレズビアンセックスまで、アフリカ女性のステレオタイプを覆す「自由で多様な愛」と「人生最高のセックス」について、ガーナ人作家のナナ・ダルコア・セキアマーに聞いた。 ポジティブな性の伝道師 ナナ・ダルコア・セキアマーは穏やかな微笑みをたたえている。話すときも笑顔を絶やさない。アフリカの女性たちが性の解放を求めて乗り越えてきた困難を語るとき以外は──。 故郷であるガーナの首都アクラから取材に応じた彼女は、自分がセックスに関する本を上梓したことに現地では「誰も驚いていない」と話す。ブロガー、作家、自称「ポジティブな性の伝道師」として、セキアマーは10年以上にわたりアフリカ女性の性的体験談を集め、記録してきた。 新著『アフリカ女性のセックスライフ』は、アフリカ大陸のさまざまな国の女性、そして移民として海外で暮らすアフリカ女性の“告白”をアンソロジーにまとめた作品だ。内
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