建設中にもかかわらず、すでに大混乱に陥っている大阪・関西万博だが、この国際的なイベントは、大阪をアジア随一の「医療ツーリズムの街」として周知するチャンスになるかもしれないと期待されているという。香港紙「サウス・チャイナ・モーニング・ポスト」が取材した。 「医療ツーリズム」は盛り上がるか? 大阪・関西万博の開催まで1年半を切った。日本第二の都市・大阪はこのイベントを通じて、医療ツーリズムの目的地として自らをアピールしたいと考えている。 日本政府がインバウンド医療ツーリズムを促進する施策を盛り込んだのは2009年のことで、その2年後には医療滞在ビザが導入された。これは医療サービスを受けることを目的として、最大6ヵ月間のまとまった滞在と、取得後の3年間は何度でも訪日することを認めるものだ。だが、この新しい試みは出だしでつまずくことになる。 始まったばかりの医療ツーリズムは、コロナ禍によって大きな