「知の巨人」の大御所、ノーム・チョムスキーにスペイン紙がインタビュー。徐々に歪みつつある政治体制に警鐘を鳴らし、トランプの大統領復活も予測する彼は、「正常」を疑うことの重要性、そしてその一歩を踏み出すことの難しさを説く。 93歳になるノーム・チョムスキーは、現在もなお執筆を続け、講演やインタビューをこなし、正しいと信じるもののために最前線で戦っている。 チョムスキーは「DiEM25(欧州に民主主義を運動2025)」の一員となって気候変動のリスクに警鐘を鳴らし、トランピズムに鞭打ってきた。そんな彼は存命で最高齢のアメリカ左派知識人の一人だが、同時に1950年代に生成文法理論を構築した近代言語学の父でもある。 また、チョムスキーは腐敗を知らない清廉な活動家だ。彼はベトナム戦争に反対したことで逮捕され、リチャード・ニクソンのブラックリストに入り、「ペンタゴン・ペーパーズ」の公表を助けた。 さらに