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ブックマーク / www.city.kobe.lg.jp (3)

  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」

    初めての立ち飲み屋デビューは確か生後3か月くらいの頃。以来私は抱っこしながらであれベビーカーに乗せながらであれ、ホルモン屋や串かつ屋、寿司屋に焼き肉屋、さまざまな「酒の飲める場所」に子供を連れて行っている。飲みに出かける回数自体は激減してしまったが、子供がいるからといって行動範囲が制限されてしまうのもシャクだなと思い、なるべくどこにでも子連れで行くようにしているのだ。もちろん混雑している時に行くのは他の酔客や私の子供、どちらのためにもならないので避けるが、さいわい近所には朝から開いている酒場がたくさんあるから、すいている時間帯を狙って店の前にベビーカーを横付けし一杯ひっかける。関西特有の気安さか、神戸では赤ちゃん連れで入れる店を探すのに困る事もなく、こんな所に連れてきて…などと言われた事は今まで一度もない。 というような話を先日、その日は灘区の水道筋にある串かつ屋「一燈園」に子供を連れて行

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第23回 「母親」を半分引き受ける」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第11回 「あんぱんまん」」

    一番古い記憶は4歳ぐらいの時で、幼稚園が終わってからのバスの送迎で母親が停留所までむかえに来るのが数分遅れた事にひどく腹を立てた、という些細な風景だ。その次に強く残っている記憶が6歳の小学校入学式の時で「隣に座っていたH君が骨折した腕を三角巾で吊っていた」というこれまた些細な風景で、いずれにしても幼少時の記憶というのは断片的にしか残っていない。最初期の記憶がいつなのかというのは人によって異なるが、早くとも3歳くらいではないか。それ以前の風景は「無」である。では、今の私は子供にとって「やがて無になる時代」のために膨大な時間を捧げているのだろうか、そんな事をよく考える。大人がどれだけがんばっても子供たちは、今この時をすべて忘れてしまう。 JR神戸駅からハーバーランドへとつながる地下街(デュオ神戸)の地面にはところどころアンパンマンのキャラクターたちが描かれていて、そこを歩いてエスカレーターで地

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第11回 「あんぱんまん」」
  • 神戸市:ごろごろ、神戸2「第4回 市バス7番に乗って」

    最近、町なかで他人が連れている生まれたばかりの赤ちゃんを見かけると無条件に「なんてかわいいんだ」といつき気味に見てしまうようになった。うちの子供はそろそろ2歳で新生児期(生後すぐの状態)もとっくに過ぎ去り、手足をバタバタさせているだけの存在からハイハイしてやがて立ち上がり、今は赤ちゃんから幼児へとスライドしたような感じだ。人間もブリやボラと同じで「新生児→赤ちゃん→幼児→子供→成人→」みたいな変化があるのだと思う。「かわいいですね」思わずそんな風に母親に声をかけてしまいそうになるのを押さえながら、自分がこれくらいの月齢の赤ちゃんを抱えていた頃を思い出す。 生まれてから1年ほどは、そもそもこちらは育児にまったく慣れていないし、言語によるコミュニケーションも当然出来ない。機嫌も寝起きも不規則。赤ちゃんは絶対的に弱い存在なのだが、絶対的に弱いという事は同時に絶対的に強いとも言えて、だからこそ大

    神戸市:ごろごろ、神戸2「第4回 市バス7番に乗って」
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