山形県鶴岡市の海岸にアザラシが流れ着き、地元の水族館で保護されました。アメリカの西海岸に生息するキタゾウアザラシと見られ日本海側で確認されるのは初めてだということです。 水族館によりますと、保護されたのは主にアメリカの西海岸に生息し「キタゾウアザラシ」のメスの子どもと見られ、日本ではこれまでに2頭が確認されていますが、日本海側で見つかったのは初めてだということです。 アザラシは衰弱し肺炎などの症状が出ていたため、専用の個室で薬や点滴を投与して治療が行われているということで、18日からは呼吸も安定し、職員が近くに来ると鳴き声を出すなど、徐々に回復しているということです。 鶴岡市立加茂水族館の奥泉和也館長は「キタゾウアザラシが山形の海岸に漂着するとは思ってもみなかったのでびっくりした。ひとまず危険な状態は抜けたが、まだ安心はできないので、元気な姿に戻れるよう治療を続けたい」と話しています。