【鳥羽】鳥羽市鳥羽三丁目の鳥羽水族館は十五日、ダイオウグソクムシなどと同じ等脚類・ウオノエの仲間で、魚の口内に住みつく新種の寄生生物を発見したと発表した。深海魚「トリカジカ」のエラに寄生しているのを飼育員の森滝丈也さん(47)が発見。「トリカジカエラモグリ」と命名された。学名には発見者の名前にちなみ「エルツーサ モリタキ」と名付けられた。 同館によると、トリカジカエラモグリは、昨年十一月に海水魚ショップから同館に搬入されたトリカジカのエラや下あごに五匹寄生していた。体長は八・二―三〇・七ミリで体色は白色。専門家の齋藤暢宏氏(49)が新種と確認し、今月、日本甲殻類学会の専門誌に発表された。 森滝さんは「思っていない発見で驚き。初めて学名に自分の名前を入れてもらえて光栄だ」と話している。 同館では二十六日から「へんな生きもの研究所」で標本を公開する。 ウオノエの仲間は国内で三十五種類、