大修館書店は7月31日(水)、『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』を発売します。中島敦の小説「山月記」が国民教材の地位を獲得した過程や、現代の国語教育が抱える問題を明らかにします。 ▽ http://plaza.taishukan.co.jp/shop/Product/Detail/30617 『「山月記」はなぜ国民教材となったのか』では、「山月記」が定番の教材となるまでの過程を、検定教科書制度の成立や国文学者・増淵恒吉の授業、現代国語との関わりなどから紹介しています。加えて、教材としての「山月記」から、現代の国語教育が抱える問題へと迫ります。 横浜国立大学教授の府川源一郎さんは、本書について「教室の中における <読む> という営みが、如何に社会の文化状況と関わっているのかを解明したものである」と述べています。 「山月記」は、中国の古典をもとにした中島敦の小説です。1942年に「古譚」