究極の廃墟なら、チェルノブイリだろ。 1986年4月26日未明、ウクライナ共和国、チェルノブイリ原子力発電所で起きた爆発事故――あれから22年経った今、チェルノブイリ「石棺」周辺は、ぶっちぎりの廃墟ゾーンとして聖地なっている。 2003年、ただ独りで、バイクで訪れた人がいる。エレナという、ウクライナの若い女性だ(彼女のサイト : [elenafilatova.com])。 彼女によると、原子炉を中心とした「ゾーン」そのものが放射能を帯び、呪われた土地となっている。たとえば、45km離れたヴィルチャでは、ガイガーカウンターは109mRを示している。危険ではないらしいが、吸い込んだ放射塵は分からない。ホコリは地面に吸収され、土地そのものが汚染されているのだ。 彼女の旅行記の日本語訳は[チェルノブイリへのバイク旅]にある。文章よりも写真が豊富で、ある特定の廃屋や廃ビルの「写真集」ではないところが
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