結婚をテーマに取り上げた女性誌を紹介する企画展「新たな絆のスタート-女性誌に見る理想の結婚」が、立川市錦町六の都立多摩図書館で開かれている。所蔵する明治期から現代までの約八十タイトル、五百冊が並ぶ。来年一月九日まで、入場無料。 (北爪三記) 日本で最も早く出版された女性誌の一つで、一八八五(明治十八)~一九〇四(同三十七)年に刊行された「女学雑誌」の復刻版には、国内各地の結婚の風習を投稿するよう読者に呼び掛ける記事がある。一八八二(明治十五)年の平均結婚年齢は男性二十一歳十カ月、女性十九歳四カ月で「欧州各国より早婚」と分析し、結婚年齢を法制化すべきだとの論説も載せている。