スペインかぜの特徴を再現したウイルスの作成 スペインかぜは、記録にある限り、人類が遭遇した最初のインフルエンザのパンデミックであり、鳥から人に感染したものと考えられている。 米ウィスコンシン大学マデイソン校の河岡義裕博士率いる研究グループは、鳥インフルエンザの遺伝子を別のウイルスに注入することでスペインかぜのウイルスと3%しか違わない新ウイルスを作成するに至ったのだ。 インフルエンザウイルスというものは、野鳥によって世界中至る所へ運ばれる。その多くは鶏やカモなどに潜んでいるが、中には変異を遂げて人間に感染できるようになったウイルスもいる。 WHOによると、2003年から少なくとも386人がH5N1型という鳥インフルエンザで死亡している。 イヌ腎臓細胞で増殖した鳥インフルエンザ株H5N1 今回作られたウイルスは、スペインかぜの特徴をそのまま再現した為に、一歩間違えば感染症の世界的流行、いわゆ