イラクとシリアで勢力を広げるイスラム過激派組織「イスラム国」に対して、アメリカ国防総省は、イラクに続いて隣国のシリアでも空爆を始めたことを明らかにしました。 アメリカ国防総省は先ほど、シリアで過激派組織イスラム国を標的にアメリカ軍と友好国の軍が共同で、戦闘機や爆撃機それに巡航ミサイル「トマホーク」を使って攻撃を行ったと発表しました。 アメリカ軍は先月8日以降、過激派組織に対して、イラク国内では190回を超える空爆を実施していますが、隣国シリアでの空爆を実施したのは今回が初めてです。 イスラム過激派組織「イスラム国」はイラクとシリアの両国で勢力を広げており、オバマ大統領は今月10日のテレビ演説で、「イラク同様にシリアでも軍事行動をとることをためらわない」と述べ、イラクで続ける空爆をシリアにまで拡大する方針を示していました。