JR九州の豪華観光寝台列車「ななつ星in九州」が、10月の運行開始を前に“快走”している。 1人分の基本料金が最高55万円と高額にもかかわらず、昨年10月の最初の募集では、定員の7倍以上の乗車予約が殺到。首都圏での注目度も高く、今も応募が相次いでいる。人気は海を越え、今春にも欧州やアジアで販売を始める計画だ。 「九州でしか楽しめない世界一の旅を提供します」。さいたま市の鉄道博物館で1月23日に開かれたイベントで、JR九州の仲義雄クルーズトレイン本部次長(37)は旅行会社の担当者約100人を前に熱弁を振るった。 ななつ星の最大の売りは車両の豪華さだ。新幹線1編成に匹敵する約30億円をかけて機関車と7両の客車を製作。計14の客室は「和と洋の融合」を表現し、木造の壁やテーブル、障子窓をあしらう。ピアノバーで九州の焼酎を楽しめ、食事用車両では九州の野菜を使った料理も味わえる。 さらに、乗務員には大