2025年大阪・関西万博の開幕まで1年を切り、遅れが指摘される海外パビリオンの建設も進んでいる。万博を運営する日本国際博覧会協会(万博協会)によると、参加国が自前で建てる「タイプA」は5月29日現在、53カ国中31カ国が着工した。建設業界でも残業規制が強化された「2024年問題」などの影響で、大手ゼネコンが軒並み受注を見合わせる中、異色ともいえる建設機械レンタル業者が3館の工事を請け負っている。なぜなのか。 大阪市中央区に本社を置く西尾レントオール(西尾公志社長)はイタリア、インドネシア、フィリピンの3カ国からパビリオンの建設工事を受注した。いずれもゴールデンウイーク明けに着工し、工事が進む。