ゲーム音楽の起源は効果音だった 本格的な家庭用ゲームの歴史は米国アタリ社に始まり、その成功に倣って日本国内の企業がこぞってゲーム業界に参入。「テレビゲーム」というものが、娯楽として市民権を得はじめた時代。この当時は、現在のようにゲームの中でメロディのある、いわゆる「音楽=BGM(バックグラウンドミュージック)」が鳴り続けるということはあまりなかった。ゲームスタート時のME(ミュージック・エフェクト)やゲームオーバー時の短いブリッジ音など、認識としては「効果音」とされるものがほとんどだった。次第にオープニングにちょっとしたメロディのある「音楽」が挿入されるようにもなるものの、ゲーム中にステージBGMとして音楽が延々と流れることは多くの場合においてなかったのである。 これは、ゲームのBGMというものに対する理解と必要性が認識されていなかったこともあるが、最大の要因はハードの処理能力に依存する問