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生態学に関するgauquiのブックマーク (7)

  • どこまで復元すべきか - むしのみち

    ナショナルジオグラフィックニュース 絶滅した動物は復活させるべきか? DNA情報から絶滅種の復元を目指すという映画「ジュラシックパーク」にも登場したアイデアについて、より現実的に考えた場合の議論です。これは何も絶滅種の復元だけに限らず、生態系の復元や保全生物学でも常に考えるべき問題でしょう。 例えば、小笠原の自然を復元する時でも、どの段階、どの時代の生態系の回復を目指すべきでしょうか。外来種を完全に排除(根絶)するのが目標でしょうか。それとも、とりあえずは侵略的な外来種のみを排除するのが目標でしょうか。それとも、人が入植する以前の状態を目指すべきでしょうか。人が入植する前には、海鳥の繁殖地だったはずで、人を島から追い出さない限りはその時代への復活は難しいでしょう。 そもそも生態系には常に一定の状態(平衡状態と呼ぶ)があるのでしょうか? 古くは、ある気候帯や地域には放っておくと遷移が進んで一

    どこまで復元すべきか - むしのみち
  •  「生き物の進化ゲーム」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    生き物の進化ゲーム ―進化生態学最前線:生物の不思議を解く― 大改訂版 作者: 酒井聡樹,高田壮則,東樹宏和出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2012/11/21メディア: 単行購入: 3人 クリック: 69回この商品を含むブログ (4件) を見る 書は進化生態学の解説書で,1999年の「生き物の進化ゲーム」の改訂版である.「大改訂版」と名打っているように,3人の執筆者が一人交代し,全15章のうち7章が完全に新しい書き下ろし,3章が大幅な書き換えとなっている.旧版は(表紙カバーデザイン*1や書名の印象と異なり)かなり数理的に解説したところの多いちょっととんがったクールなという印象だったが,新しく加わった章は言葉による概説や具体的なリサーチの紹介にかかる叙述が多くなっていて,やや丸くなった印象だ. 全体の構成は第1章が進化と自然淘汰のイントロダクション,第2章から第9章までが進化理

     「生き物の進化ゲーム」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「The World Until Yesterday」 プロローグ その2  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The World Until Yesterday: What Can We Learn from Traditional Societies? 作者: Jared Diamond出版社/メーカー: Allen Lane発売日: 2012/12/31メディア: ハードカバー クリック: 51回この商品を含むブログ (27件) を見る ダイアモンドは,ここからなぜ伝統社会を調べるのかについて整理する. <なぜ過去を調べるのか> (1)それ自体興味深い ダイアモンドは伝統社会はある部分で現代社会と異なっていてある部分では共通していて,それ自体が興味深いのだという.彼自身の経験では,最初にニューギニアの伝統社会に触れ,まず違いが目につく.しかし長くつきあっていると同じ面も見えてくる.そしてさらに微妙な違いに気がつくのだとコメントしている. 最初に目につく違い:外観,服装,言語,行動 次に気がつく

    「The World Until Yesterday」 プロローグ その2  - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 「The World Until Yesterday」 読書開始 プロローグ その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など

    The World Until Yesterday: What Can We Learn from Traditional Societies? 作者: Jared Diamond出版社/メーカー: Allen Lane発売日: 2012/12/31メディア: ハードカバー クリック: 51回この商品を含むブログ (27件) を見る 書は最近文庫化されてかなり売れている「銃・病原菌・鉄」と「文明崩壊」の著者ジャレド・ダイアモンドによる最新作だ.2012年12月31日の発売.*1 ジャレド・ダイアモンドはもともと鳥類が専門の進化生態学者.一般向けに広く進化のを書き始めたのは90年代以降で翻訳されているものでは「セックスはなぜ楽しいか」「人間はどこまでチンパンジーか?」「銃・病原菌・鉄」「文明崩壊」などがある. 「セックスはなぜ楽しいか」は進化心理学的な著作で,ヒトにおける進化行動生態を扱

    「The World Until Yesterday」 読書開始 プロローグ その1  - shorebird 進化心理学中心の書評など
    gauqui
    gauqui 2013/01/23
    ジャレド・ダイアモンド
  •  「天敵なんてこわくない」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    天敵なんてこわくない―虫たちの生き残り戦略 作者: 西田隆義出版社/メーカー: 八坂書房発売日: 2008/06/01メディア: 単行購入: 4人 クリック: 51回この商品を含むブログ (4件) を見る 書は昆虫生態学者の西田隆義による自らの研究物語だ.2008年の出版.八坂書房という小さめの出版会社から出されていたためか当時見逃していたのだが,昨年出版された共立出版の「行動生態学」の捕回避の章で紹介されていたので読んでみた. 著者の最初の問題意識は個体群生態学的なもので,ある生物種の個体数変動を天敵が抑えるという現象はなぜ生じるのかというところから始まる. 数理的にはロトカ=ヴォルテラ方程式のような形で天敵は被者の爆発的増加を抑えることができるし,有名なカナダのタイガにおけるオオヤマネコとカワリウサギのサイクル的な増減の報告もあるのだが,実はこのリサーチはその後の追跡では怪しい

     「天敵なんてこわくない」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  •  「進化生態学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    進化生態学入門 ―数式で見る生物進化― 作者: 山内淳出版社/メーカー: 共立出版発売日: 2012/10/24メディア: 単行購入: 3人 クリック: 72回この商品を含むブログを見る 書は数理生態学者山内淳による進化生態学の入門書.副題は「数式で見る生物進化」とつけられており,適応にかかる進化理論を数式で表現しながら解説していくことが骨格になっている. 題の数式による適応進化理論にはいる前に,まず第1章では「進化に関する基礎知識」が解説されている.普通の解説ではダーウィンから始めるところだが,書ではまず遺伝情報の実体から始めている.歴史的物語から始めるより進化の筋道を基礎から積みあげて説明したいという趣旨だろう.いかにも理論家らしく,その順序には含蓄がある. 具体的には,染色体,DNA,アミノ酸との対応コドン表,タンパク質合成機構,減数分裂,メンデル,連鎖と組換え,主働遺伝子と

     「進化生態学入門」 - shorebird 進化心理学中心の書評など
  • 種数の定義 - むしのみち

    「種の豊かさ」とも訳される「species richness」は「生物種の数(種数)」のことを意味します。 群集生態学を勉強し始めた大学4年生の頃、論文の中で頻繁に出てくる「species richness」が最初何を示しているのかわかりませんでした。種数のことを言っているらしいことはわかってきたのですが、「species number」とか「number of species」など別の言い方もあるのに何故わかりやすい用語で統一して使わないのだろうと思ったものです。論文によってはspecies richnessについては何の説明もなくただ使用されています。今のように、すぐに答えを用意してくれるGoogleさんもWikipediaさんもなかった頃でした。周囲の人に聞いてもイマイチはっきりした答えがなく、多様性指数の一つなんじゃないかというくらいの返答でした(群集生態学を真剣に研究・勉強してい

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