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以下は、トマス・ハイランド・エリクセンによる Anders Behring Breivik: Tunnel vision in an online world の全訳である。エリクセンは、ノルウェーの人類学者。ナショナリズムやエスニシティにかんする書籍を多数著しており、ブレイビクの1500頁にわたる「マニフェスト」で、唯一「ノルウェーの堕落の象徴」として名指しされた学者である。このエッセイは、インターネットによる選択的な情報の摂取がブレイビクの狭い世界観を形成したのであって、より広い目で世界を見るために新聞などの紙媒体で情報を収集することが重要だ、という論調になっている。その内容そのものに対しては色々と思うところがあるが、ノルウェーにおいて先の事件についてどのような言論が展開されているかを表す文章ではあると感じて訳すことにした。訳の正確性は保証しない。 アンネシュ・ブレイビクの世界観は、オ
今度、「ディプロマシー」なるボードゲームをやる。これは「人間関係クラッシャー」として一部では有名なゲームで、ルールは簡単、要はコマとマップを使った陣取りゲームなのだが、コマは基本的にすべて同じ力で、基本的にはみな同程度の軍事力しか持っていないので、誰かに勝つためには他の誰かの協力を得る必要がある。しかし一方で、協力したふりをして裏切る方が自分にとっては有利なので、或る時は同盟を結び、或る時は裏から背中を刺す、ということをしなければならない。シンプルだが実によく考えられたゲームである。 場所は20世紀初頭の欧州。プレイヤーはイギリス、フランス、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、イタリア、ロシア、オスマンの7帝国のうちどれか一つを選び、担当する。初期条件は国によって異なるが、殆どの国は陸軍2部隊と海軍1部隊を持つ(イギリスは海軍2/陸軍1、ロシアは陸軍2/海軍2で軍事力的には有利だが南北に別れ
先週の金曜日に発生して欧州を騒がせたオスロのテロは、最終的に、反多文化主義のノルウェー人極右が単独犯で起こしたものであると言うことのようだ。事件の様相に関しては、以前まとめた二つの記事を参照してほしい。 速報: ノルウェー首都・オスロで爆発、続いて銃撃事件、計17人が死亡 | The Long Wait 続報: オスロ爆発・銃乱射、死者100人近く、犯人は極右の男か | The Long Wait 事件発生当初、情報がまだ出回っていなかった頃は「イスラームの国際テロ組織アルカイダの犯行ではないか」という反応が大勢を占めていた。しかし、「拘束された男が白人である」という情報が入ってからは徐々に趨勢が変化し、最終的にはノルウェー人による単独の犯行であると言うことが一日たつとほぼ確定した。以下、いくつか興味深かった事実を覚え書き程度に記しておく。 「テロリスト」か、「銃撃犯」か? 日本の報道機関
日本語の情報が少ないようなので、手早くまとめておく。犯人にかんする最新の情報については、続報: オスロ爆発・銃乱射、死者100人近く、犯人は極右の男か | The Long Wait を参照して欲しい。 7月22日の昼下がり、ノルウェーの首都、オスロで爆発があった。狙われたのは政府のビル。首相のオフィスが入った建物も爆破された。現在(英国時間 BST 21:00)確認されている限りで7人が死亡、少なくとも15人が重軽傷を負った。金曜日であったため既に職場を離れている職員が多かったため死傷者は通常より少なかったが、それにもかかわらずこれは第二次世界大戦以来最大の事件であるという。首相は爆発が起こった際オフィスにおらず生き延びた。動画は爆発直後のオスロ。 その後、ウトヤ島で行われていた政権党である労働党の青年集会で銃撃事件が発生した。ここでは10人が死亡。逮捕された犯人は警察官に変装しており、
オスロ事件から一夜明けた欧州。大分日本語の情報も揃っているようだ。以下、覚書。 犯行はノルウェー人極右によるものであることがほぼ確定しつつあるようだ。容疑者の名はアンネシュ・ブレイビク、32歳。17日には Twitter アカウントを開設し、以下のようなツイートを残している: “信仰を持つ一人は、利害しか持たない十万人と同じ力を持つ。” オスロ市内の爆発の方は、車に搭載された爆弾によるものであるらしい。こちらの方がテロとしては大規模のように思えるが、そちらは様々な幸運が重なって死者は最終的に7人というところで落ち着いたようである。しかし銃乱射の方はかなりひどい状況で、現在(英国時間 BST 23 Jul 06:00)BBC が報じている限りでも80名以上の死者が出ているという。事件発生当時は労働党の青年大会が開かれており、何百人という人間が小さな島に集結していた。またストルテンベルグ首相の
このゲームは一般的に思われているような疾走ゲームではない。これは脱出ゲームなのだ。ただ一点、脱出が永遠に叶わないということを除いて。 脱出ゲームなのだから、脱出できなくてはならないと誰が言った?脱出してしまったら、ゲームが終わってしまうではないか!だからCanabaltは最終的な到達点というものを作らない。否、明示的な出発点というものすらない。ジャケットの男は自分がなぜ走っていつかもわからず走り始め、まだ見ぬ安全地帯へ向かう虚しい努力を続ける。この疾走が虚しいのは、このゲーム世界に安全地帯など存在しないからだ。男はいつか死に、プレイは、男の人生と共に、そこで終わる。 永遠に叶わない脱出。プレイヤーがひとたび画面をタップすれば、男はまた疾走を始めなくてはならない。何から逃げるのかも知れずに。走り、死ぬだけのゲームに囚われた男。 作成者はプレイヤーを楽しませるために様々な死に方を用意している。
マレーシアのマ・ベティセック族には〈トゥラー〉と〈ケマリ〉というふたつの概念がある。これらはそれぞれ、人間と人間以外の諸生物との関係を表す、対立する概念の連合を表している。彼らには生き物を見る目がふたつあるのだ。〈トゥラー〉においては、かれらは暴力的で下級な存在であり、かつて人間だったがカニバリズムを行ってしまい長老たちに呪いをかけられてしまった存在として現れる。〈トゥラー〉は呪い、支配の意味である。これらふたつの概念がひとつのことばによって統合されているのは、そこでは正統的な支配というものは成功した過去の呪いによって作り出されるという観念が強くあるからだ。そこでは諸生物は一義的には〈食物〉として存在している。人間とは異なる彼らは、自らの犯した罪によって呪われ、食べられる運命にある。 食物の観念は重要である。〈トゥラー〉において動物の食べるものと人間の食べるものは厳格に区別される。人は火を
以下は、12 Questions with Michael Sandel | The Art of Theory, A Political Philosophical Quarterly の全訳である。個人的な覚書として訳されたもので、その正確性を保証するものではない。より自然な日本語にするために、表現を変更した箇所もある。もし何らかの誤訳や、改善すべき表現があれば、是非コメントを頂ければ幸いである。 マイケル・サンデルは、ハーバード大学教授。政治哲学。ロールズなど、自由主義政治哲学の批判で知られる。日本では、NHK により放送された「ハーバード白熱教室」によって著名になった。文中で示唆されている東アジアとは、主に日本を指していると思われる。 08 April 2011 01:38 (BST) 追記:よく数えたら質問は13あった。が、タイトルはこのままにしておく。パーマリンクを変更するのも
以下は、4月6日付のニューヨークタイムズ電子版記事、U.S. Sees Array of New Threats at Japan’s Nuclear Plant – NYTimes.com の全訳である。個人的な覚書として訳されたもので、その正確性を保証するものではない。もし何らかの誤訳や、改善すべき表現があれば、是非コメントを頂ければ幸いである。 06 April 2011, 13:36 (BST): 誤字を修正した。 日本の原発に数々の新たな脅威 日本における危機的状況に対応するために送られた米国政府所属のエンジニアたちは、福島原発は現在、恒久化しうる様々な新しい脅威に直面しており、そのうちのいくつかは発電所を安定させるための処置そのものの結果として増大する危険性がある、と警告している。米国原子力規制委員会によって準備された極秘の状況評価書類による。 3月26日付のこの書類に基づけば
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