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ブックマーク / wakusei2nd.com (4)

  • 文学を拡張せよ:濱野智史さんによる書評 | PLANETS/宇野常寛 第二次惑星開発委員会

    宇野常寛が書で論じているのは、おおよそ次のようなことである。冷戦終結後、経済のグローバル化と情報ネットワークの浸透が進んだいま、かつてオーウェルが『1984年』で描いた「ビッグ・ブラザー」の問題――イデオロギー装置としての国民国家――は完全に退潮した。それにかわって台頭しているのは、民主主義/資主義社会の日常に巣う、無数に蠢く匿名的な悪としての「リトル・ピープル」である。宇野の見立てによれば、村上春樹は『1Q84』の中でこの問題を描こうとしたが、それは結局のところ「父」をめぐる【家族小説/ファミリーロマンス】の水準に留まり、全く別の『平成「仮面ライダー」』シリーズこそが、この「リトル・ピープル」の存在に肉薄する文学的想像力を展開していたというのである。 こうした宇野の見立ては、村上春樹と仮面ライダーというあまりにもかけ離れた二つを組み合わせているために、実に壮大奔放な試みに見える。し

  • 宇野常寛・中森明夫=対談「危機の時代の批評」 | PLANETS/宇野常寛 第二次惑星開発委員会

    評論家の宇野常寛氏が、『ゼロ年代の想像力』以来3年ぶりに、単著の評論『リトル・ピープルの時代』(幻冬舎)を上梓した。2001年以降の世界を、表題にある「リトル・ピープルの時代」と位置づけ、それ以前の「ビック・ブラザーの時代」と峻別し、現代における想像力について、鋭く考察した注目の書である。村上春樹作品の分析にはじまり、日のサブカルチャー分析を通して、これからの社会を変革するビジョンを構想する。刊行以来、インターネット上では既に大きな反響を呼んでいるが、宇野氏と、評論家の中森明夫氏に対談をしてもらった。 (「読書人」編集部) 「01年以降の想像力」 中森 宇野さんとは、3年前の夏、『ゼロ年代の想像力』(以下『ゼロ想』と略)が出た時に、青山ブックセンターで公開の対話をしたんですよね。評論の単著としては『リトル・ピープルの時代』が2冊目で、今度のに3年間を費やした経緯から、お話しいただけます

  • image10 | PLANETS/第二次惑星開発委員会

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    gauqui
    gauqui 2011/08/01
  • リトル・ピープルの時代(月刊「サイゾー」2011年8月号掲載) | PLANETS/宇野常寛 第二次惑星開発委員会

    『リトル・ピープルの時代』発売目前! 宇野から、読者の皆さまへのメッセージをお届けします。 「『リトル・ピープルの時代』って、書影はすごいことになってるけど、結局どういう内容なの…?」 とお思いの方、まずは下記のエッセイを読まれてみて下さい。 ↑画像クリックでAmazonページへ 7月28日に、この一年半ずっと書いてきたがやっと出る。この連載の近況欄でもたびたび取り上げているのでご存知の方も多いだろうが、タイトルは「リトル・ピープルの時代」だ。「リトル・ピープル」というのは村上春樹の「1Q84」に登場する超自然的な存在だ。そしてこのでは春樹がこの「リトル・ピープル」という概念に込めたものを考えるところから出発して、徐々に現代日のポップカルチャー分析を展開していく。書き下ろしで400字詰め原稿用紙で600枚以上、末尾に「補論」として採録した原稿を入れると800枚程度に及ぶ、やたらと長い

    gauqui
    gauqui 2011/07/27
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