先に「パースの三項図式によるレトリックの解釈」で概要を述べたことを、実際のメタファーに適用してみたい。 メタファーが、何らかの喩えるもの(喩辞)で、何らかの喩えられるもの(被喩辞)を表現することであるとするならば、上の図のようにパースの三角形を2つ並べてみて、三項図式(記号 S、対象 O、解釈内容 I)のどの項目が対照されているかを考えてみたい。もちろん、それでなぜメタファーとして納得できるのかは、別途考えなければならないが、まず観念の連合があって、その後に類似性を考えるというのは、パースの考えとも合っているように思える。 まず、私の分類における Metaphor1で、特性類似、またはイメージの類似である。対象のところに物が来て、その性質(を持った物)が記号となる。つまりアイコンの関係になっている。例では、人生の性質、特性、状態などを、入れ物に対応する用語で置き換えることで、メタファーとな