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ブックマーク / syamato.hatenablog.com (4)

  • メタファー分類へのパースの三項図式の適用 - ebikusu's diary

    先に「パースの三項図式によるレトリックの解釈」で概要を述べたことを、実際のメタファーに適用してみたい。 メタファーが、何らかの喩えるもの(喩辞)で、何らかの喩えられるもの(被喩辞)を表現することであるとするならば、上の図のようにパースの三角形を2つ並べてみて、三項図式(記号 S、対象 O、解釈内容 I)のどの項目が対照されているかを考えてみたい。もちろん、それでなぜメタファーとして納得できるのかは、別途考えなければならないが、まず観念の連合があって、その後に類似性を考えるというのは、パースの考えとも合っているように思える。 まず、私の分類における Metaphor1で、特性類似、またはイメージの類似である。対象のところに物が来て、その性質(を持った物)が記号となる。つまりアイコンの関係になっている。例では、人生の性質、特性、状態などを、入れ物に対応する用語で置き換えることで、メタファーとな

    メタファー分類へのパースの三項図式の適用 - ebikusu's diary
    gauqui
    gauqui 2012/01/30
  • 認識の三角形とパースの記号論 - ebikusu's diary

    以前に、「シネクドキ(提喩)の位置づけ」で、瀬戸賢一の“認識の三角形”を示した。また、「認識の三角形に立ち戻って」では、同氏の「認識のレトリック」を読んだ感想として、メトニミーとシネクドキに対応するかたちで、メタファーaやメタファーbなどが分けられるのではないかと触れた。さらに、「アイコン・インデックス・シンボルとレトリックとの対応」では、京都産業大学の卒業論文から、「アイコン−メタファー」、「インデックス−メトニミー」、「シンボル−シネクドキ」の対応を紹介した。 ところで、瀬戸賢一の「認識のレトリック」を読み返していると、認識の三角形とパースの記号の三分法の対応ということで、3つの三角形が示されていた(p205)。その意味するところをまとめたのが、以下の図である。上に紹介した京都産業大学の卒論と同じ対応関係となっている。 このような対応を考えることは、その背景となっている関係性からして、

    認識の三角形とパースの記号論 - ebikusu's diary
  • メタファーの分類(改訂版) - ebikusu's diary

    先に「認識の三角形とパースの記号論」で、メタファーを3つに分けることに触れた。そのことにどれだけのオリジナリティがあるのかはよくわからないので、これから考えていくことになるが、まずはこれまでに述べたことの概要を述べて、アイデアのプライオリティを多少なりとも主張しておきたい。 Three types of metaphors are shown: Metaphor 1, or a quality-based metaphor, based on the similarity of feeling,; Metaphor 2, or a metonymy-based metaphor, based on the individual relationship.; Metaphor 3, or a synecdoche-based metaphor, based on class-membersh

    メタファーの分類(改訂版) - ebikusu's diary
  • 俳句における主観と客観 - ebikusu's diary

    前回、朝日新聞の「俳句 師を選ぶ」のことを触れたときに、少し前に「俳句とレトリック(付け足し)」で触れた「現在思想のために」というブログで、「俳句の世界制作法 ノート」の一連の文章を精読していた。 新聞の記事で、現在俳句のいろいろな流派のことが紹介される中で、感情的なことや主観的なことが過剰に盛り込まれた俳句をあまり好意的に見なかったのは、このブログの主張に影響されていたのかも知れない。 例えば、そのブログの一連の文章の最終回は「主観主義と客観主義の彼方へ――俳句の形而上学」ということで、〈写生〉を「〈主観〉、〈客観〉などの古めかしい概念とは異次元」の記号系として捉え、記号系が記号系としてかかわる〈再帰的動き〉(recursive move)として捉えられている。(素材としての)記号系を(作品としての)記号系として再制作する(remake)プロセスであるとすれば、そこには主観や客観などの古

    俳句における主観と客観 - ebikusu's diary
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