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ブックマーク / tokigawa.hatenadiary.org (14)

  • 『境界の彼方』について  - あしもとに水色宇宙

    待ちに待った石立太一さんの初監督作品である。キャラデザは、門脇未来さんだ。 京アニにとって、アクション物の作品は少ない。『フルメタル・パニック! The Second Raid』でのロボットバトルアクションや『MUNTO』でのファンタジーバトル、最近で云えば『中二病でも恋がしたい!』での中二病ワールドでのバトルアクションぐらいだ。 格的な学園異能バトルアクションは、今作が初めてであり、どんなアクションを見せてくれるのか期待していた。 今年の京アニの3作品中、2作品は初監督作品だ(『Free!』の内海紘子監督)。京アニにとって今年は、監督を務めることが出来る人物を育てていこうという年なのかもしれない。京アニのエース監督になるはずであった山寛さんはとっくの昔に退社し、山寛さんと同等かそれ以上の演出センスを持った高雄統子さんも退社し、米田光良さんも、坂一也さんももういないのだ。 それなら

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    gauqui
    gauqui 2013/10/11
  • 出合小都美のTVアニメOP・EDコレクション - あしもとに水色宇宙

    今、驚異的な数でOP・EDのコンテ・演出をしている出合小都美さん。 前期は、2(OP1、ED1)。今期に至っては、3のコンテ・演出をしている(ED3)。僕は、担当したその数に「どんだけ!」と驚いてしまった。 OP・EDのセンスの良さで、引っ張りだこのようだ。 前に書いた記事の続きにもなるけど、出合小都美さんのOP・EDの特徴について書いていきます。 出合小都美さんのOP・EDの特徴は、 1 「カラフルな色彩」 2 「花」 3 「乙女らしさ」 となっていると思う。 女性らしさが溢れるOP・EDが特徴的と云えるだろう。 『神のみぞ知るセカイ』(2010&2011年 マングローブ制作) 物語に合わせて、電子的な作風のOP(ELISAさんの曲も印象的だ)。このOPで、出合小都美さんの名前を知った人は多いような気がする。一瞬だけだが、花(レースなどの乙女らしい小道具)を使用したりしている。

    出合小都美のTVアニメOP・EDコレクション - あしもとに水色宇宙
  • 『たまこまーけっと』 リアリティとファンタジーの同居 - あしもとに水色宇宙

    『たまこまーけっと』第3話「クールなあの子にあっちっち」までを観て。 第3話で、山田尚子監督がコンテに参加しなくなると第1話・第2話の少女+可愛らしさが急に鳴りを潜めるのが面白かった。ここまで雰囲気ががらっと変わるものなのか。山田尚子監督の独特の少女感って、他の演出家にはうまく真似できないってのが興味深い。 小川太一さんのコンテ・演出が良かった。『中二病でも恋がしたい!』第11話で印象的だった横構図のフルショット・ロングショットが目を引く。別に頻度はそこまで多くないし、他の演出家だってやっていることなのに(第1話・第2話で山田尚子監督もそれなりの頻度で使用している)、小川太一さんの横構図はやけに印象的だ。平面的というか、水平的というか、なんいうか。小川太一さんの横構図には、柵や窓・門の格子などが前景・後景に配置されることによって、横構図をより水平的に見せている感じがする。と云っても、小川太

    『たまこまーけっと』 リアリティとファンタジーの同居 - あしもとに水色宇宙
    gauqui
    gauqui 2013/01/25
  • 『たまこまーけっと』第2話 山田尚子監督の映像で語るということ - あしもとに水色宇宙

    『たまこまーけっと』第2話「恋の花咲くバレンタイン」を視聴して、気になった描写があった。 それは、たまこともち蔵が糸電話で会話をするシーン。なぜ、二人は携帯電話や固定電話を使用せずに、わざわざ糸電話で話さなければならないのか。確か、たまこは携帯電話を持っていたはずだ。今時の高校生が、メールも使わずに、あえて糸電話を使う理由とは? ただ単に幼馴染みの男の子と女の子が糸電話で会話をするというモチーフを山田尚子監督がやりたかっただけなのかもしれない(それか、糸の上でモチマッヅィを踊らせたかっただけか)。 ちなみに、糸電話に書かれている文字を見ると、どうやらたまこが作った糸電話らしい。もち蔵の家に糸電話が置かれているのは、たまこの腕力では向かいの家まで、糸電話が届かないからだろう。 糸電話で会話をするのは、二人のやりとりの手際の良さからみると(語尾に無線通話要領である「どうぞ」をつけるなど)、昔か

    『たまこまーけっと』第2話 山田尚子監督の映像で語るということ - あしもとに水色宇宙
  • 『たまこまーけっと』と山田尚子監督らしさ - あしもとに水色宇宙

    『MUNTO』に続く、自社オリジナル作品である『たまこまーけっと』。 第1話「あの娘はかわいいもち屋の娘」は、山田尚子監督らしさが満載の回だった。 『可愛らしさ』が全編に渡って溢れている。それは『けいおん!』のときよりも、積極的に描かれており、『けいおん!』よりも女子っぽさがアップした感じだ。冒頭の北白川たまこと常盤みどりと牧野かんなの下校シーン。光が当たった地面を飛び越えようとする彼女たちの所作。一人一人のジャンプをする時の手の動きや姿勢や着地など、肌理細やかに作られている。牧野かんなが影の手前で着地してしまう描写も良い。ここでは、『けいおん!!』的芝居(一期ではなく二期の方)が採用されている。『けいおん!!』的芝居っていうのは、僕が勝手に使っている造語なのですが、以前の記事で書いたように、登場人物の可愛らしさを最大限に表現するために、記号的な芝居ではなく人物の所作を最大限リアルに近づけ

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  • 『ガールズ&パンツァー』 水島努監督の多作家と手際の良さ - あしもとに水色宇宙

    『ガールズ&パンツァー』と水島努監督について思ったこと。 水島努監督の最近の仕事っぷりは凄まじい。 昔からコンスタントに監督をやっていたけど、2011年4月に放送された『よんでますよ、アザゼルさん。』から、『BLOOD-C』(2011年7月)、 『侵略!?イカ娘』 (2011年10月)、『Another』(2012年1月) 、『じょしらく』(2012年7月)、『ガールズ&パンツァー』(2012年10月)と立て続けに監督をしている(『侵略!?イカ娘』は総監督)。すんごい働きっぷりだ。ちなみに、この間にOADの監督もしている。 監督された作品のジャンルも多彩だ。ギャグ、アクション、美少女、ホラー・ミステリーなど、手掛ける作品の幅が広い。 僕が、水島監督の名前を知ったのは『クレヨンしんちゃん』 だった。その後、『ジャングルはいつもハレのちグゥ』や『撲殺天使ドクロちゃん』 を観て、ギャグ・コメディ

    『ガールズ&パンツァー』 水島努監督の多作家と手際の良さ - あしもとに水色宇宙
  • 『中二病でも恋がしたい!』第11話 横構図とカメラの引き - あしもとに水色宇宙

    素晴らしかった。今までの回で1、2を争う出来だ。カット割りもさることながら、レイアウトも良い。 冒頭から痺れた。 アバン。色彩が乏しい世界。灰色の世界の中、眼帯を外した立花が登場する。第11話「片翼の堕天使(フォーリン・エンジェル)」は、全編に渡って他の回より少し色彩が違っている(登校時のシーンや駅のホームのシーンなど)。第1話「邂逅の…邪王真眼」での、きらびやか且つ鮮やかな色彩はどこに行ったのだろう。この少し色彩が抑制された世界はなんなのだろう。それは、秋が過ぎて冬(色彩が灰色に近づく季節)に近づいているからだろうか。いや違う、中二病だった立花の世界は、もっと鮮やかな世界だった。もっと輝いていたのだ。しかし、現実を受け入れた立花の世界の色は、この色彩を抑制した、灰色がかった世界なのだ。 第10話「聖母の…弁当箱(パンドラズ・ボックス)」で立花と勇太が恋人になった際に見た不可視境界線は淡く

    『中二病でも恋がしたい!』第11話 横構図とカメラの引き - あしもとに水色宇宙
    gauqui
    gauqui 2012/12/15
  • 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』 身体的距離と心理的距離、そして壁 - あしもとに水色宇宙

    Shiro SAGISU Music from“EVANGELION 3.0"YOU CAN(NOT)REDO. アーティスト: 鷺巣詩郎,サントラ出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2012/11/28メディア: CD購入: 64人 クリック: 2,558回この商品を含むブログ (61件) を見る 観てきて思ったことを。 今回、感じたことが身体的距離と心理的距離、そして壁。 シンジと他の人物の間には、壁がある。 それは時に目に見えるものだったり、目に見えないものだったりする。 ヴンダーの艦内において碇シンジは、葛城ミサトや赤城リツコたちと会話するのだが、そこにはガラスの透明な壁が設置されており、彼と彼女たちは遮断されている。目で見たり、会話もできるが、シンジはミサト達とは触れ合うことはできない。式波・アスカ・ラングレーがシンジを殴ろうとするが、ガラスがあり、それは叶わない。ガラス

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    gauqui
    gauqui 2012/11/28
  • 『中二病でも恋がしたい!』第6話のメモ - あしもとに水色宇宙

    Aパート、遮断機前でのシーン。ここが良かった。 第6話で、このシーンだけ浮いており、独特の雰囲気がある。 シーン中、六花の表情は隠され、意図的に描写されない。六花は、「風がくる」という旨のことしか言わず、六花がどういう心情でいるかよくわからない。そもそも、風を読むって一体なんなのだ? おそらく六花が持っている携帯電話から、誰からか何かしらの連絡があったのだろう。この前段に、十花の携帯電話にも連絡がきているから、家族関係の事なのかもしれない。十花の反応から、あまり喜ばしい感じではなさそう。 その連絡により、六花が不安に感じ、勇太の手を握ったのかもしれない。 六花たちの前を通過する電車は、六花の不安やこれからの困難を指し示すようなもので、その不安を勇太とともに立ち向かっていこう・乗り越えていこう(=手を握る)という表れなのか。 スローモーションで映し出される一連の流れは、すごい変な感じだった。

    『中二病でも恋がしたい!』第6話のメモ - あしもとに水色宇宙
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    gauqui 2012/11/14
  • 出合小都美のOP・EDのメモ - あしもとに水色宇宙

    『となりの怪物くん』のOPを観て思ったことを簡単にメモ。 『となりの怪物くん』で方向性が確定したというか、出合小都美さんのカラーがはっきりしたなと思った。 カラフル+可愛らしい小道具という感じ。乙女、女性らしい。 『神のみぞ知るセカイ』辺りでその傾向は出ていたけど、全面に出す感じではない。レース柄や花など。花はこの後のOP・EDでも多用される。カラフルな色彩感覚も垣間見える。 『ましろ色シンフォニー』では、出合小都美のカラーが思いっきり出されている。編とは別作品のよう。カラフルで美しい映像。花柄、レース柄、蝶など。乙女チックな感じ。 少女漫画原作の『となりの怪物くん』は、出合小都美さんにもってこいの作品だったろう。引き続きのカラフル+可愛らしい小道具。今回は曲調に合わせてパワフル且つ元気いっぱいな仕上がり。 蝶のモチーフ好きなのかな。 お菓子とか。 こういう乙女チックなOP・EDって、山

    出合小都美のOP・EDのメモ - あしもとに水色宇宙
    gauqui
    gauqui 2012/10/12
    『となりの怪物くん』関連。あれは色彩設定が偉いのかと思ってたけど出合小都美さんがやばいのか。
  • 最近のTVアニメで気になる人 - あしもとに水色宇宙

    簡単にメモ。最近気になっている人について。 山崎みつえ 山崎みつえさんのことは、一昨年も書いたけど、今はあの時よりもすごくなっている。『輪るピングドラム』の時のぶっ飛び方。明らかに他の方の回よりも突き抜けている。ちょっと狂気があるというか、なんというか。『さんかれあ』(他の回と比べるとかなり異質だ)や『坂道のアポロン』のコンテも素晴らしいが、『夏雪ランデブー』での巧みさは見事。監督作品が見てみたい。 小林寛 『ブラック★ロックシューター』第4話で気になり出す(前の記事で書いたが、第4話はすんごく良い回です)。随分と凝ったカット割りをするなと思った。『君のいる町』(OAD)の監督などもやっているらしい。今後要チェックだ。 三原武憲 『星空へ架かる橋』で名前を知る。『ゆるゆり♪♪』での櫻子の描写があまりにも見事。キャラクターの見せ方が巧い。 神保昌登 この方の演出処理回は大概面白い。安心して見

    最近のTVアニメで気になる人 - あしもとに水色宇宙
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    gauqui 2012/09/03
    夏雪ランデブーだと山崎みつえさんより神保昌登さん気になってる
  • 『氷菓』 京アニ演出家のスタイルの違い - あしもとに水色宇宙

    『氷菓』第17話「クドリャフカの順番」までを観て。演出家によって、そのスタイルが結構違うなと感じた。 「人物に芝居をさせて表現するスタイル」と「カット割りやレイアウトで表現するスタイル」の二つがあると思った。第17話「クドリャフカの順番」のコンテ・演出を担当した石立太一さんは、後者に該当する。カット割りや構図で表現するスタイル。第17話においての奉太郎と総務委員長・田名辺の会話シーンや摩耶花と漫研の先輩・河内の会話シーンのカット割りなど、人物に芝居をさせて見せていこうというわけでなく、カットを割って割って、会話シーンを作り上げていく。特に、折木と田名辺の会話シーンなんて、ここまでカットを割るのかと思ってしまった(石立太一さんが担当した第3話「事情ある古典部の末裔」の喫茶店における奉太郎と千反田の会話シーンもそれだ)。 レイアウトやカメラワークによって、人物の心情を表現していこうとしている。

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  • 『氷菓』 坂本一也回の折木奉太郎と福部里志の関係描写 - あしもとに水色宇宙

    『氷菓』第16話「最後の標的」を見終えてちょっと驚いた。坂一也さんって、こんな派手というか、凝った見せ方する人だったけか? 第11話「万人の死角」でも派手な見せ方をしていたけど、今回もかなり目立つものだった。今までは堅実というか、こういう目立つ見せ方はしなかった印象があったんだけど、『氷菓』では全然違う。木上益治回のように人物の芝居で見せていこうというより、坂一也回はカット割りと構図で見せていこうという印象だ。派手なカット割りと構図が多いからか、『氷菓』で坂一也さんの回はどうしても目にとまってしまう。 『氷菓』においての坂一也さんのコンテ・演出回から気になった所を挙げる。 第11話「万人の死角」(脚/賀東招二、コンテ・演出/坂一也、作画監督/高橋博行)から。 Aパート。喫茶一二三での入須と折木の会話シーン。ここでは、計算された見せ方が印象的だ。 越しショット。折木が入須の説得に

    『氷菓』 坂本一也回の折木奉太郎と福部里志の関係描写 - あしもとに水色宇宙
  • 文化庁メディア芸術祭「マンガとアニメの未来」〜主に幾原邦彦監督について〜 - あしもとに水色宇宙

    国立新美術館でおこなわれている文化庁メディア芸術祭のテーマシンポジウム「マンガとアニメの未来」に行ってきました。 出演者は浜野保樹さん(東京大学大学院教授/メディア芸術祭運営委員)、細萱敦さん(マンガ研究家)、幾原邦彦さん(アニメーション監督/アニメーション部門審査委員)の三人。 多分、どっかにこのシンポに関しての詳しいレポがあがると思うので、僕はアニメと幾原邦彦監督の発言に関してだけ、書いていきたいと思います(アニメ系ブログだし)。下に書いているのは、メモったものを書いたもので、かなり断片的なものです。幾原監督の発言と異なっている部分もあると思います・・・。 最初は浜野保樹さんのヨーロッパでのアニメとマンガの現状について、次に細萱敦さんの海外でのマンガの現状、そして幾原邦彦監督の現在のアニメに関して。 ・ハリウッドで「鉄腕アトム」や「鉄人28号」や「ガッチャマン」などがCGアニメーション

    文化庁メディア芸術祭「マンガとアニメの未来」〜主に幾原邦彦監督について〜 - あしもとに水色宇宙
    gauqui
    gauqui 2012/05/12
    2009年。DVD/BD以外で稼がないとやばいという話が素敵。
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