天の川銀河のような巨大な銀河は、多くの銀河がぶつかり合って融合し形成されたと考えられています。 この場合、巨大で安定した回転を行う円盤銀河ができるまでは非常に長い時間がかかります。 そのため定説に従えば、初期の宇宙に巨大な安定して回転する銀河はなかったという予測になります。 ところが、大型電波望遠鏡ALMAは、宇宙が現在の10%の年齢でしかなかった頃に巨大な回転円盤銀河が存在していたことを発見したのです。 これは従来の銀河形成モデルに挑戦を投げかける、新たな可能性を示しています。 遠い宇宙の冷たい回転銀河今回発見されたのは「DLA0817g」という名の銀河で、天文学者アーサー・M・ウォルフの名にちなんでウォルフディスクと呼ばれています。 これは125億光年先という、現在観測されている中でも、もっとも地球から遠い回転円盤銀河です。 ALMAの観測によると、この銀河は私たちの天の川銀河と同様に
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