翻訳の話題においては、辞書や翻訳技法がいわば花形で、文法はどちらかといえば地味な存在かもしれません。 一方で、例えば翻訳者の成田あゆみさんは英文法の重要性について次のように述べています。 翻訳において必要な英語力とは、 「原文のすべての語の役割を、論理的に言葉で説明できる」 ということです。 ここでいう「役割」には、ある語が全体の中で持つ意味や、文脈の中での意味ももちろん含まれますが、ここであえて強調したいのは文法的役割です。 翻訳者は、英文法の知識があることが大前提です。 どんな海外経験があってもこの点には例外はないと、経験上断言できます。 文法の重要性は、いくら強調してもしすぎることはありません。 プロ通訳者・翻訳者コラム | 成田あゆみ先生のコラム 『実務翻訳のあれこれ』 | 第6回:翻訳と文法 | 力強い言葉ですね。 全体の構想はあまり固まっていませんが、これから不定期で何回かに分