あんパン木村屋の御曹司が、メゾンカイザー開いたワケブーランジェリーエリックカイザージャポン社長 木村周一郎氏(上)2017 / 4 / 20 東京・高輪の本店をはじめ、全国に約30店舗を展開しているフランスパンの専門店「メゾンカイザー」。パリッとした皮は厚めで香ばしく、中はもっちりとしてかむほどに味が出るバゲットが人気だ。運営会社のブーランジェリーエリックカイザージャポン(東京・港)を率いるのは、明治期にあんパンを考案してヒットさせたことで知られる「木村屋総本店」の嫡男、木村周一郎氏だ。日本のパンの歴史を背負って生まれた木村氏が、業界に起こした革命とその原点を聞いた。 ◇ ◇ ◇ 子どもの頃から、「あなたはパン屋さんになるんですよ」と言われて育ちました。継ぐのが当たり前だと思っていたのですが、大学4年生でいざ就職というときに、家業を持つ人たちも就職していくわけですね。しかも、みんな