若さと「美しさ」に価値を置かれるメディアのなかの女性像 Netflix映画『40歳の解釈:ラダの場合』で、ラダ・ブランクは自分の実人生を織り込んだ架空のキャラクター「ラダ」を作りあげ、自ら演じている。映画の中のラダはニューヨークに暮らす劇作家。もうすぐ40歳になる黒人女性だ。だいぶ前に業界誌で将来有望な「30歳未満の30人」に選ばれたこともあるが、何年も新作を発表できずにいる。 ここ数年の主な収入源は、高校生の演劇ワークショップを指導する仕事だ。生徒は基本的にやる気のあるいい子たちなのだけれど、ときには「ヒット作もない人がなんで脚本を教えるの?」なんて手厳しい言葉をぶつけられることも。ラダは新作を上演する道を探って劇場主やプロデューサーに会いに行くものの、なかなか耳を傾けてもらえない。壁にぶちあたった彼女は、ひとり部屋で心に浮かぶ言葉を口に出すうちに、ラップで「40歳の女性の視点」を表現し
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