世界中の人間が日々楽しむドラマや映画などの映像作品。パンデミック以降はその需要がますます高まる一方だが、制作現場は私たちが想像する以上に過酷だ。時には過度なストレスが心身にかかる現場でスタッフを支える仕事の需要がいま、イギリスで高まっているという。 芸術に付随するリスク 需要が高まる一方である自分の仕事について語るとき、ロウ・プラット(41)はあることを明らかにしなくてはならない。テレビや映画の制作に関わるその仕事内容の99%は話せない、ということだ。 イギリス人のセラピストであるプラットは、高い評価を受けているHBOのドラマ『I May Destroy You』(原題)でも仕事している。本作は、監督・脚本・主演を務めたミカエラ・コールがレイプ被害に遭った自身の体験に基づいた作品だ。 クライアントに対する守秘義務があるということはすなわち、プラットはセッションで具体的に何があったか語れない
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