連載:音楽家・諭吉佳作/menの頭の中 投稿日 2022-12-15 Author 諭吉佳作/men MUSIC 観察する シンガーソングライターの諭吉佳作/menによる連載。第1回は「言葉」について。 2003年生まれのシンガーソングライターの諭吉佳作/men(ユキチカサクメン)。小学6年の時に作曲をスタートし、iPhoneアプリのGarageBandだけで楽曲制作を始める。2021年5月にはトイズファクトリーからEP『からだポータブル』、『放るアソート』を同時リリースし、メジャーデビュー。トラックメーキングはもちろん、独特な言語感覚から作られる歌詞や文章も人とは違う魅力が詰まっている。今回、「TOKION」では諭吉佳作/menにコラム連載を依頼。第1回は「言葉」について綴ってもらった。 Illustration Momoko Nakamura 私は、音楽をつくっている。自分で歌うための
投稿日 2022-10-21 Author 細田 成嗣 MUSIC 発見する AIは即興・パフォーマンスにどのような可能性をもたらすのか。去る6月、山口情報芸術センター[YCAM]で自身の演奏を学習させたAIとのセッションを繰り広げた打楽器奏者・石若駿とサックス奏者・松丸契が語り合う対談企画・後編。 打楽器奏者の石若駿と山口情報芸術センター[YCAM]がコラボレーションしたパフォーマンス・イベント「Echoes for unknown egos―発現しあう響きたち」。 同イベントは、石若とYCAMおよびAI研究者らによる約1年半におよぶ共同研究開発を経て、今年6月4~5日の2日間にわたってYCAMで開催。当日のパフォーマンスでは、石若が自らの演奏データを学習させたAI(人工知能)を含むエージェントと即興でセッションを行い、2日目にはサックス奏者の松丸契も演奏に参加した。 2日目の公演終了後
投稿日 2022-08-19 更新日 2022-11-14 Author 嘉島唯 MANGA / ANIME 育てる インタビュー本『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』を出版したよしながふみへのインタビュー。 『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』(フィルムアート社) 男女を入れ替え徳川家と大奥の栄枯盛衰を綴った『大奥』、男性のみが働くスイーツ店での物語『西洋骨董洋菓子店』、ゲイカップルの日常を描く『きのう何食べた?』など数多くのヒット作を持つ漫画家・よしながふみ。 女性が男性に替わり執権を握る設定や、青年漫画誌でゲイカップルの物語を連載するなど、ダイバーシティを地で行く作家活動をしてきた彼女だが、本人曰く「自分が読みたいものを描いているだけ」という。 7月26日に発売されたインタビュー本『仕事でも、仕事じゃなくても 漫画とよしながふみ』には、彼女の幼少期から現在
投稿日 2022-01-05 Author 冨手公嘉 MUSIC 発見する サウンドアーティストとして世界から支持を受ける細井美裕に創作の原点や音と空間の関係性について話を聞いた。 サウンドアーティストの細井美裕の作品は、マルチチャンネル音響を用いた空間のサウンドインスタレーションや舞台公演、多重録音と多岐にわたる。22.2chで制作した『Lenna』はNTT ICC無響室、YCAM、札幌SCARATS、東京芸術劇場コンサートホールで発表。2019年にYCAMで細井美裕+石若駿+YCAM新作コンサート「sound mine」を発表して、昨年は羽田で「MoMA」のキュレーターのパオラ・アントネッリがキュレーションした「Crowd Cloud」(スズキユウリとの共作)を展示した。サウンドアーティストとして世界から支持を受ける彼女に創作の原点や音と空間の関係性について話を聞いた。 声はあくまで素
投稿日 2022-02-22 Author つやちゃん MUSIC 観察する 宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』について、文筆家・つやちゃんによるコラム。 宇多田ヒカルの8枚目のオリジナルアルバム『BADモード』が1月19日にデジタルで先行配信され、リリースされるやいなや、多くの称賛を集めた。そして2月23日にはCD版が発売される。デジタルリリースから約1ヵ月、改めてこの傑作について、気鋭の文筆家・つやちゃんにコラムを依頼した。 『BADモード』ジャケット 抑制された音数と音色の豊かさ ようやく、『BADモード』という作品に対し一歩引いて受け止められるようになってきました。 思えば、純粋な新曲は3曲だけだからということで私たちは高を括っていたのかもしれません。けれども――たとえば、「誰にも言わない」は「気分じゃないの(Not In The Mood)」のエンディングから連なることで全く
投稿日 2020-11-07 更新日 2022-11-14 Author Tommy MANGA / ANIME 遊ぶ 1980年代後半、日本の子ども達の間で大ブームとなったお菓子のおまけシール。そのDNAは時を経て、“自作シール”という新たなカルチャーに。日本発、めくるめく48mm四方の世界。 「ビックリマン 悪魔VS天使シール」に「レスラー軍団抗争Wシール」など、1980年代後半に日本の子ども達の間で大ブームを呼んだ、お菓子のおまけシール。そのDNAは時を経て、“自作シール”という新たなカルチャーとなり、盛り上がりを見せている。個性豊かな作家達の手によって、48mmの正方形の中で広がる創造の世界は、あたかも曼荼羅のごとし。今や日本を飛び出し、アジアに飛び火し、ファンとファンとをつなぐ新たなコミュニケーションツールになっている。ただのノスタルジーではなく、常に最新の表現技術と最高のクオリ
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