男の料理というものがある。 休日などに男が作り、妙に香辛料にこだわりを持ったりするやつだ。最近でもないが、男の料理のレシピ集なども出ている。どれも美味しそうだと本屋で立ち読みをする度に思う。 僕もそんな「男の料理」に挑戦したいが、残念ながら料理が下手である。でも「男の料理」に挑戦したい。妙なこだわりを持ってスペアリブとかを煮込みたい。しかし、失敗するのが目に見えている。 そこで、雰囲気だけの「男の料理」にチャレンジすることにした。 (地主 恵亮) 男らしい雰囲気を考える 今回の「男の料理」は、「男らしい雰囲気で簡単な料理を作る」ということなので、まず男らしい雰囲気とは何かを考える。 まず、僕が「男」で浮かぶのは冬の海である。冬の海にあまりファンシーな雰囲気はない。男とは、凍てつく海風が吹く冬の海に立ち向かうものなのだ。