ジュバ(CNN) アフリカのスーダンで9日、南部地域が分離・独立し「南スーダン共和国」が誕生した。 今年1月、数十年にわたる南北間の争いに終止符を打つために2005年に結ばれた和平協定の一環として南スーダンで分離・独立に関する住民投票が行われ、圧倒的多数で独立が決定。これに基づき、今回南スーダンがアフリカで54番目の国として独立を果たした。 新国家の首都ジュバでは、車に乗った市民が国旗を振ったり、クラクションを鳴らしたりして新国家の誕生を祝った。 スーダンの大統領府担当大臣バクリ・ハッサン・サレ氏は「スーダン共和国は1956年に定めた境界線内で南スーダン共和国が主権国家として誕生したことを認める」と宣言した。 しかし、この1956年の境界線は南北の境界付近にある油田地帯のアビエイ地方が北部に含まれてしまうため論議を呼んでいる。アビエイ地方は過去数十年にわたり南北間の内戦の舞台となってきた。