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ブックマーク / biz-journal.jp (106)

  • 隈研吾が設計の富岡市役所、6年で外壁の木材が腐る…全国で同じ現象続出の理由

    富岡市役所(「富岡市観光サイト」より) 日を代表する世界的建築家のひとりである隈研吾氏がデザインした建築物で、相次いで急速な劣化が顕在化している。群馬・富岡市役所で、外装に使われている木材が腐り始めているとの指摘がある。同市役所は2018年に完成しており、わずか6年で腐朽していることになる。建築の専門家は、隈氏のデザインの特徴である木の使い方に、根的な問題があるという。 今年9月、栃木県の那珂川町馬頭広重美術館が開館から24年を迎え、老朽化のため大規模改修を行うことになったが、改修費用が3億円と高額になることから、一部をクラウドファンディングでまかなう発表し、大きな話題になった。同美術館は安藤(歌川)広重の肉筆画や版画をはじめとする美術品を中心に展示し、町の中核的文化施設とすることなどを目的として2000年に開館した。木材を多く使用し、周囲の自然に溶け込むデザインが好評を博し、県外から

    隈研吾が設計の富岡市役所、6年で外壁の木材が腐る…全国で同じ現象続出の理由
  • NHKネット受信料、解約条件はスマホ端末の廃棄/機種変更か…証拠を要求

    NHK放送センター(「Wikipedia」より) NHKのインターネット活用業務の必須業務化に伴い、2025年度からネットのみでNHK受信契約を結べるようになる。NHKは今月8日、その受信料を地上契約と同額の月額1100円とすると発表したが、NHKが検討しているスマートフォン上での受信契約の解約条件が物議を醸している。「NHKを視聴できる端末を何も持っていないことを、なんらかのかたちで分かるようにしていただく必要がある」というもので、具体的な方法は検討中だが、SNS上では「解約するには捨てるしかない」「契約解除の自由がない」「解約不能」「時代遅れすぎる」などと批判が相次いでいる。また、一度「同意して利用する」ボタンをクリックすると同意を取り消すことができない点にも疑問の声が寄せられているが、なぜこのような形態が検討されているのか。 現在、NHKはネット業務を「任意業務」「実施できる業務」と

    NHKネット受信料、解約条件はスマホ端末の廃棄/機種変更か…証拠を要求
  • 五輪の放送が赤字、テレビ局のお荷物に…NHK、受信料で放映権料770億円

    (c)次世代メディア研究所 7~8月にパリオリンピック(五輪)が開催され、現在はパリパラリンピックが開催中だが、民放テレビ各局は多額の放映権料を負担して赤字となるにもかかわらず、わずか数日しか競技の生中継ができず、五輪放送が重い荷物となっている。また、NHKと民放連で構成するジャパンコンソーシアムが支払う五輪放送権料1100億円(2018~24年の4大会)のうち、7割を負担するNHKにとっても、1年換算で100億円強の支出となり、今後は受信料を支払う国民からの反発も予想される。 次世代メディア研究所代表の鈴木祐司氏は、黒字化のカギは1社による放映権独占にあると指摘する。現在の五輪放送の問題点、そしてマネタイズ成功の方法について鈴木氏に解説してもらう。 従来とは異なる方式を検討すべき時期に パリ2024パラリンピックが始まった。しかし、残念ながら五輪と異なり、テレビの生中継はほとんどない。不

    五輪の放送が赤字、テレビ局のお荷物に…NHK、受信料で放映権料770億円
  • EV、粉塵の原因物質の発生がガソリン車より3割多く…CO2削減にも逆行

    「gettyimages」より 環境負荷が低いとされ、世界でエンジン車からの移行が進む電気自動車(EV)。経済協力開発機構(OECD)によれば、そのEVの走行時にタイヤの摩耗によって発生する、粉塵のもととなる粒子状物質「PM10」「PM2.5」はガソリン車より3割多いという(5月19日付「日経済新聞」記事より)。走行時の二酸化炭素(CO2)や排ガスが少ないとして各国政府がEVへの移行を推進するなか、原材料の採掘や動力源となる電気の発電、廃車までトータルで見た場合のEVの環境負荷は低くはないとの指摘も多く、走行時の環境面でもガソリン車に対する優勢性が高くないとなれば、EVシフトの正当性が揺らぐ可能性も出てくる。 環境意識の高まりを受け、数年前から世界の自動車市場はエンジン車からBEV(電動車)へ大きく舵を切っている。先陣を切って野心的な目標を掲げたのが欧州連合だ。2035年までに全ての新車

    EV、粉塵の原因物質の発生がガソリン車より3割多く…CO2削減にも逆行
  • キャリア官僚の合格者、東大の出身が1割以下…国家公務員にMARCH日東駒専

    中央省庁の庁舎が所在する東京・霞が関(「gettyimages」より) 2024年度春に実施された国家公務員総合職試験で、東京大学出身者の合格者189人と過去最少となり、10年前の半数以下となった。全合格者のうちの1割以下となったが、背景に何があるのか。現役・元官僚の見解を交えながら追ってみたい。 人事院の発表によれば、試験への申込者数は1万3599人。国家公務員総合職試験の申込者数は年々減少傾向にあり、過去10年間で約4割減となっている。東大出身の合格者も減っているものの、合格者の出身大学別では1位。2位は京都大学(120人)、3位は立命館大学(84人)、4位は東北大学(73人)、5位は早稲田大学(72人)。 「一昔前、キャリア官僚といえば東大、京大をはじめとする旧帝大・その他の国立大学出身者か、私大でも早稲田大か慶應義塾大学の出身者がほとんどだった。今では外務省と財務省はいまだに東大

    キャリア官僚の合格者、東大の出身が1割以下…国家公務員にMARCH日東駒専
  • “炎上議員”石垣のりこ氏、不倫報道…選対陣営内でタブー扱いだった「菅野完氏との関係」

    石垣のりこ公式サイトより 「どんなに面倒くさくても、それを阻むありとあらゆる小さな悪を注意深く拒むことを“習慣”として身に付けることが、近代民主主義国家に生きる私たちの責務であり、嗜みであると考えます」 政治家にとっての”悪”とはなんなのか――。立憲民主党参議院議員(宮城県選挙区)の石垣のりこ氏は、2019年夏の参議院選挙に初当選後、自身の公式サイトで上記のような見解を述べている。そんな石垣氏と『日会議の研究』(扶桑社)で知られる著述家の菅野完氏との不倫疑惑が、5月17日発売の「週刊ポスト」(小学館)で報じられた。矢継ぎ早に「週刊女性PRIME」(同)は24日、記事『【独自】立憲・石垣のりこ議員、菅野完氏との「不倫の証拠」と「隠ぺい音声」を入手』を公開。今後も疑惑の深掘りが続くのは必至な情勢となっている。 事の真偽は定かではないが、一連の報道で地元宮城県では動揺が広がっているようだ。 参

    “炎上議員”石垣のりこ氏、不倫報道…選対陣営内でタブー扱いだった「菅野完氏との関係」
  • 食べログ離れ加速、評価への不信と高コスト…「店探しもグーグルとインスタ」

    べログ」より 「べログ」「ぐるなび」「ホットペッパーグルメ」などさまざまなグルメサイトが存在するが、消費者や飲店の間でグルメサイト離れが進んでいるといわれている。実際にSNSでお店を選ぶ人も多いが、実態はいかに。今回はグルメサイト離れについてプレスリリースを発表した株式会社TableCheckに話を聞いた。 きっかけはグーグル、インスタグラムの参入 TableCheckは飲店向けに予約・顧客管理システムを提供している。店舗のオウンドメディアやグルメサイト、電話などからのあらゆるチャネルからの予約を一括で管理できるSaaS企業。そんな同社は以前、グルメサイト離れに関するプレスリリースを発表した。同リリースによると、消費者の間でグルメサイトを信頼しないという声が聞かれるようになり、飲店検索ではグーグルが台頭するようになったという。飲店側に対するアンケートでも3割がグルメサイトのユ

    食べログ離れ加速、評価への不信と高コスト…「店探しもグーグルとインスタ」
  • 長野市が市内イオンモール出店に反対→隣の市に出店され危機感表明「客流れる」

    「(仮称)イオンモール須坂」の外観イメージ(イオンモールのHPより) 過去にイオンの大型商業施設の市内への出店に反対し実現させなかった長野県長野市が、隣接する須坂市にイオンモール(「(仮称)イオンモール須坂」)が開業することに危機感を募らせている。長野市や長野商工会議所は反対する理由として地元の中小・零細小売店が減少して買い物難民が増えると主張しているが、大型商業施設が出店することで周辺地域にそのような悪影響がおよぶことはあるのか。また、小売り企業が地元の反対を受けて大型商業施設の開業計画を取りやめるケースはよくあることなのか。専門家の見解を交え追ってみたい。 イオンモールは8月、須坂市の上信越道・須坂長野東インター周辺の開発エリアに2025年秋に新店舗を開業させると発表した。敷地面積は約16万7000平方メートル、3階建て(一部4階建て)で約3700台を収容する駐車場を擁する大規模な商業

    長野市が市内イオンモール出店に反対→隣の市に出店され危機感表明「客流れる」
  • NEC子会社、転勤拒否→懲戒解雇が再注目…育児や介護は転勤拒否の理由にならない

    NECソリューションイノベータ社ビル(「Wikipedia」より) NEC子会社であるNECソリューションイノベータの元社員が、転勤に応じなかったことで懲戒解雇されたのは不当であるとして慰謝料の支払いや解雇無効の確認を求めて裁判を起こした件が、あらためて注目を浴びている。 元社員は、長男の病気や母親の介護を理由に転勤に応じなかったことで懲戒解雇とされたため、2019年に会社を相手取り慰謝料100万円の支払いや解雇無効の確認を求めて提訴。一審の大阪地裁は2021年、転勤による著しい不利益はないとして請求を棄却。判決を不服として控訴し、翌2022年に大阪高裁で会社側が解決金約420万円を支払うことで和解が成立した。 ちなみに一審の判決では、「(転勤命令は)業務の効率化や雇用の維持の観点から必要性があった」として転勤の必要性を説明。懲戒解雇についても「命令に応じない事態を放置すれば企業秩序を維

    NEC子会社、転勤拒否→懲戒解雇が再注目…育児や介護は転勤拒否の理由にならない
  • 代官山駅前が廃墟化と話題、衰退の理由…東横線・副都心線の直通化が仇

    代官山駅(「Wikipedia」より/東京特許許可局) 1980年代から「おしゃれな街」として、その名を全国に轟かせてきた東京・代官山。東急東横線で渋谷駅からひと駅という立地に高感度なショップが立ち並び、それを求めた若者たちが連日押し寄せるなど、さまざまなブームの発信地となってきた。しかし、近年は集客力が衰え、駅周辺には空きテナントが目立ってきているという。SNS上では代官山駅前が廃墟のようになっているという声もみられるが、代官山の街としての勢い低迷の背景について、専門家の見解も交えて追ってみたい。 高級でおしゃれなアパレル店や雑貨店などが狭いエリアに密集している代官山。90年代には雑誌などで特集されることが増え、ドラマや映画のロケ地としてもよく使われるなど、全国的な知名度を獲得。2000年代に入ると、カフェブームに乗り、個性的な店舗やレストランが次々とオープン。11年には、蔦屋書店を中核

    代官山駅前が廃墟化と話題、衰退の理由…東横線・副都心線の直通化が仇
    geopolitics
    geopolitics 2023/10/01
    秋葉原もこれに該当する。再開発でコスト回収のためテナント料が上がり、個性ある商店が入れない。完全にビジネスと観光の街。
  • 強姦冤罪事件を生み出した“プロ失格”の検察と裁判所が“14歳の少女”のウソを見抜けず

    第9回 2019年1月、“強姦冤罪事件”国家賠償請求を棄却、あり得ないほどの裁判の杜撰さ 強姦罪などで服役中、被害証言がウソだったと判明し、2015年の再審判決公判で無罪となった男性(75)とそのが、国と大阪府に対して計約1億4000万円の賠償を求めた国家賠償訴訟で、大阪地裁は2019年1月8日、大阪府警・大阪地検の不十分な捜査や裁判所の誤判で損害をこうむったとする男性側の主張に対して「起訴や判決が違法だったとは認められない」とし、請求をすべて棄却しました。 この一件、ほとんどのメディアが概要を報じる程度で、ちまたでもさほど話題にはならなかったようです。しかし、メディアはこのニュースをこそ、わが国の司法の問題点を浮き彫りにしたものとして大きく取り上げるべきだと思う。おそらく司法に携わる者の多くが、私と同様に感じているはずです。冤罪事件を生み出した裁判の杜撰さと、このケースで国家賠償が認め

    強姦冤罪事件を生み出した“プロ失格”の検察と裁判所が“14歳の少女”のウソを見抜けず
  • 渋谷は「おじさんの街」化、新大久保は10代が溢れる若者の街に…予期せぬ社会的背景

    東京・渋谷(「gettyimages」より) 「渋谷が30、40代の街になり、新大久保が若者の街になっている」――。少し前にSNS上に投稿されたこんな内容が一部で話題を呼んだ。渋谷といえば、かつては「若者の街」の象徴とされてきたが、近年は新大久保にも若者が多く集まっている。では、果たして当に新大久保が「若者の街」の座を渋谷から奪い取りつつあるのだろうか。不動産事業プロデューサーでオラガ総研代表の牧野知弘氏に、2つの街の歴史、そして「若者の街」という視点で見たときにどう変遷を遂げてきたのかを解説してもらった。 渋谷は大規模再開発で計画的に30、40代を呼び込んでいた 「的を射た見解だと思います。正確に言うなら、渋谷は30~40代のある程度の収入のある男女をメインにした街になり、新大久保は10代の男女、どちらかというと女性がメインの街になってきた感じでしょうか。先日、渋谷と新大久保に実際に行

    渋谷は「おじさんの街」化、新大久保は10代が溢れる若者の街に…予期せぬ社会的背景
  • 疑惑の百貨店・ツタヤ図書館、市との癒着にメスが入るか?市民団体が住民監査請求

    和歌山市民図書館が入居するキーノ和歌山(「Wikipedia」より) 和歌山市民図書館の運営費支出に多数の不正疑惑があるとして地元の市民団体が12月27日、和歌山市に住民監査請求の手続きを行ったことが、このたび関係者への取材で明らかになった。 同館は全国でTSUTAYAを展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となる、全国で6番目の“ツタヤ図書館”。2020年6月、南海電鉄和歌山市駅前に開館した際には、お洒落で居心地のよい空間ができたと喜ぶ市民の姿を、地元メディアがさかんに取り上げた。 その一方で、館内でCCCが経営しているスターバックスと蔦屋書店の賃料が周辺相場の数十分の一だったり、催事シーズンにはCCCが他店に館内スペースを“又貸し”をして稼いでいるのではないかといった不正疑惑が、当サイトの独自調査によって次々と浮上していた。 こんな不正は看過できないと、ついに

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  • 高校「世界史」必修科目から除外、重大な弊害も…日本以外の重要な歴史を学ぶ機会失う

    「Getty images」より 来年度から、日全国の高校で「世界史」が必修科目ではなくなることをご存知だろうか。これまでは「世界史A」か「世界史B」を必修することになっていたが、2022年度からは世界史と日史を統合して近現代史を中心に学習する「歴史総合」が新たな必修科目となり、世界史は「世界史探究」という選択科目になるのだ。 来年度からスタートする「歴史総合」だが、世界史教員を中心に必修で世界史を教える機会がなくなることに対して危機感を露わにする意見は多い。世界史が必修でなくなることには、どのような弊害があるのだろうか。 そこで、静岡大学の人文社会科学部社会学科の教授で、歴史教育の分野に詳しい岩井淳氏に話を聞いた。 設置のきっかけは06年の世界史未履修問題 「歴史総合」は高校の学習指導要領が改訂されて新たに設置された科目だが、なぜ設立されることになったのだろうか。 「新学習指導要領導

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  • 予備校の代名詞「駿台」校舎閉校ラッシュの背景…浪人生激減、ビジネスモデルが岐路

    駿台予備学校(「Wikipedia」より) 6月13日に朝日新聞デジタルが報じたところによると、大学入学共通テストを受験した浪人生がここ10年で3割減るなど、今、浪人生という存在が激減しているという。その影響もあってか、予備校大手の駿台予備学校は今年3月、神奈川県の「藤沢校」と「あざみ野校」の閉校を決定し、県内の校舎は「横浜校」だけになるという。ちなみに埼玉県内もすでに1校だけになっており、統廃合が加速している。 そこで昭和・平成期に一時代を築いた「駿台」のビジネスモデルが、浪人生の減少によってどのような事態に直面しているのかについて、大学ジャーナリストの石渡嶺司氏に解説してもらった。 神田の学生街に居を構え、浪人生に寄り添いながら成長を遂げていった駿台 まず、駿台とはどういった成り立ちの予備校なのか。 「駿台は明治大学の教授であった山崎寿春氏が創設した予備校で、東進ハイスクール、河合塾と

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  • 江川紹子が斬る【安倍元首相・国葬問題】国会で可否を審議し、本当の民主主義を守れ

    独断状態で安倍元首相の「国葬」を決めた岸田首相。国民の賛否は分かれているにもかかわらず、「聞く力」はどこへ……。(写真=gettyimages、Sean Gallup/スタッフ) 今月8日に銃撃されて死亡した安倍晋三元首相について、政府は「国葬儀」を行うと決めた。この件に関する政府のやり方には、釈然としない。反対論もあるなか、根拠も定義も明確でない国葬を執り行おうというのであれば、せめて国会での説明や議論、さらには決議なども必要なのではないか。 法的根拠も曖昧なまま、政府の独断で決定できるものなのか そもそも「国葬」とはなんだろうか。国家が主催し、経費は国が全額支払う葬儀を指すことはいうまでもないが、単に金の出所の問題だけではないだろう。明確にそれを定義し、その対象、あるいは手続きや内容などを定めた根拠法はない。 政府は、内閣府設置法が根拠だとしている。しかし同法は、内閣府の所掌事務を列挙

    江川紹子が斬る【安倍元首相・国葬問題】国会で可否を審議し、本当の民主主義を守れ
  • 新聞業界、衰退を招いた怠慢…40代の購読者は1割、大判は明治時代から変わらず

    朝日新聞東京社(撮影=編集部) 新聞衰退の深刻さが増している。日新聞協会が発表した「新聞の発行部数と世帯数の推移」によると、2021年10月時点での朝夕刊をセットで1部と数えた発行部数は、3302万7135部で前年比5.9%減少。国内での発行部数は、05年の約5300万部から減少の一途を辿っており、もはや歯止めがかからない状況である。 一方、朝日新聞社は21年3月期決算で営業損益が70億円の赤字、繰延税金資産を取り崩した純損益では、創業以来最大となる441億円の赤字であることを公表。業界トップクラスの朝日新聞社でさえ経営危機に瀕しているということだ。 果たして10年後、20年後に新聞は生き残っているのだろうか。生き残っているとしたら、どのようなかたちになっているのだろうか。そこで今回は、『新聞販売と再版制度』『新聞社崩壊』の著者で、元朝日新聞社販売局流通開発部長・販売管理部長の畑尾一知

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  • 2億円で投資用マンション購入→遺体が次々発見、天井崩落…スルガ銀行が押し付けか

    ※写真はイメージ画像。文内容とは無関係です(「gettyimages」より) 福岡在住の男性会社員(50歳)が5年前に大阪市内の中古賃貸マンション1棟(築30年以上)を購入したところ、大変なトラブルに巻き込まれたという。RKB毎日放送が6月報じた。 報道によれば、この男性の年収は約1000万円で、マンション価格は2億4000万円。福岡の不動産会社はマンションを一括借り上げして、月額およそ137万5000円の家賃保証をする「サブリース契約」を提示した。男性は、月々100万円のローンを返済しても収支はプラスになると計算したという。ところが、2年も経たないうちに家賃保証のサブリース契約を不動産会社から一方的に解除された。毎月137万5000円だったマンションの家賃収入はほぼ半減の70万円になり、収支は月30万円の赤字に転落した。 男性は自分が購入した大阪の5階建てマンションを見に行ったところ、

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  • 「アベノミクスで格差拡大」という誤った認識が流布した理由…ジニ係数の読み方

    安倍晋三元首相(「首相官邸 HP」より) 実感なき景気回復の裏づけとされる所得格差拡大 2018年までの日経済は景気回復が続いてきた。GDP統計によれば、日経済は2015年度から2018年度まで4年連続でプラス成長を続けている。また、失業率は2017年度に23 年ぶりに3%を下回り、雇用情勢も好転してきた。しかし、格差の拡大を理由に、このような景気回復を体感温度の上昇として実感できている人は必ずしも多くないとする向きもある。 ただ、あくまでそれは定性的な判断であることが多く、所得の不平等さを測る指標はジニ係数によって算出されることからすれば、格差が実際に拡大してきたかどうかは、実際のジニ係数によって評価すべきと考えられる。 そこで稿では、厚労省が実際に算出したジニ係数を基に実際の格差を把握し、今後の政策対応について考えてみたい。 アベノミクスで所得格差縮小 そもそもジニ係数とは、イタ

    「アベノミクスで格差拡大」という誤った認識が流布した理由…ジニ係数の読み方
  • 逮捕者の大半が外資系からの転職者…SMBC日興証券、外部人材依存で不正まみれに

    SMBC日興証券のHPより SMBC日興証券の相場操縦容疑で、東京地検特捜部は4月13日、元副社長・佐藤俊弘被告(59)を金融商品取引法違反(相場操縦)の罪で東京地裁に起訴した。法人としての同社と、エクイティ部の元部長・山田誠被告(44)も同罪で追起訴した。計10銘柄の不正取引で計6人が起訴された。 起訴状によると、佐藤被告は大株主から保有株を買い取って投資家に転売するブロックオファー取引をめぐり、21年4月8日、山田被告らと共謀し、大正製薬ホールディングス(HD)の株式に大量に買い注文を出し、株価を維持したとされる。 特捜部は山田被告について、すでに起訴された5銘柄に加え、新たに大正製薬HD株を含む別の5銘柄でも不正な取引を行ったとして追起訴した。山田被告は10銘柄すべての違法な取引に関わったと断定した。ブロックオファーの窓口となる営業部門と、自社資金で株を売買する山田被告の運用部門が

    逮捕者の大半が外資系からの転職者…SMBC日興証券、外部人材依存で不正まみれに