関東大震災からもうすぐ101年。女性に焦点を当てて震災を振り返って現在の災害対応に生かそうと、社会学者の浅野富美枝さん(75)=埼玉県吉川市=の講演会が、ハーモニー春日部(春日部市男女共同参画推進センター)で開催された。「多様なニーズに応えて防災・減災を実現するには、女性の視点が絶対に必要。平時から不平等の解消に取り組むことが大事です」と訴えた。(出田阿生) 浅野さんは宮城学院女子大(仙台市)の元教授で、男女共同参画の視点から防災問題に取り組む。今年、「関東大震災 被災者支援に動いた女たちの軌跡」(生活思想社)を出版した。 6月23日に行われた講演では、まず当時の状況を紹介した。男女別の死者数は不明だが、紡績工場の労働者は5千人超が亡くなった。寄宿舎生活で拘束状態だった地方出身の若い女性ばかり。工場の出入り口は少なく、大勢が逃げ遅れてがれきの下敷きになったという。当時の研究者が「自然災害で
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