テキサス州の電力価格が8日、約100倍に急騰した。発電所の電力供給停止が相次ぎ、夜間に電力不足が生じる懸念が広がった。 同州で送電網を運営するテキサス電気信頼性評議会(ERCOT)のデータによると、ダラスを含む地域のスポット価格は現地時間午後7時(日本時間9日午前9時)前に1メガワット時3000ドル強に跳ね上がった。前日の同じ時間帯は約32ドルだった。 8日午前にERCOTは、午後7-9時ごろの予備電力に関連して「注意報」を出した。これは、バックアップ電源起動や使用抑制などが必要になるほど予備電力が減少する可能性を示す。 状況は今年に入り最も厳しく、電力価格が5000ドルの上限に達するリスクが高まっている。域内では異常な暑さで冷房需要が拡大し、多くの発電所で効率が低下。風力発電からの供給も前日を下回った。
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