「アマビエ」――そんな名前の妖怪を、あなたはご存じだろうか。 直近の1週間ほど、この一風変わった妖怪のイラストが、ツイッターをはじめとするSNSに次々と投稿されている。アマビエには疫病に際して「自分を描いた絵を見せよ」と人々に伝えた、という伝承があり、新型コロナウイルスの流行が続く今、にわかに脚光を集めているのだ。 江戸末期に肥後に出現 アマビエは江戸時代末期の弘化3年(1846年)、肥後国(熊本県)に出現した怪異として、当時の新聞である瓦版にその姿が収められている。 この瓦版によると、何やら海に夜ごと光るものがあり、役人が調査に赴くと、奇妙な妖怪が姿を現した。 妖怪は、 「私は海中に住む『アマビエ』である」 と名乗り、 「もし疫病が流行るようなことがあれば、私を描いた絵を人々に見せよ」 と告げて、再び海の中に消えたという。 この瓦版には、その役人が見たという「アマビエ」が描かれているのだ
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