印刷 関連トピックスオリンパス 金融庁は14日、前会長の巨額背任事件があった大王製紙の監査を担当した「監査法人トーマツ」について、公認会計士法に基づく調査に入る方針を固めた。大王製紙が同日、過去の決算を訂正するのを受けて、監査手続きが正しかったかどうか調べる。 金融庁はすでに、オリンパスの損失隠し問題を受けて、担当していたあずさ、新日本両監査法人への本格的な調査に入っている。トーマツも調査対象となることで、3大監査法人が企業不祥事の責任を問われる異例の事態に発展する。 大王製紙は過去の決算で、将来戻ってくる「繰り延べ税金資産」を過大に計上したり、関係会社の株式を実態より高く評価したりしていた。トーマツはいずれも「適正」との意見をつけていた。だが、前会長の背任事件を受けて検証した結果、2007年3月期からの決算を訂正することになった。 金融庁は、トーマツが意見表明するにあたって、重大