クリミア半島・グルズフの教育施設アルテックで、昼食を取る子どもたち(2015年5月31日撮影)。(c)AFP/MAX VETROV 【6月21日 AFP】旧ソ連時代に成績優秀な子どもたちが夏の間、利用していたクリミア(Crimea)半島にある教育施設が再び、脚光を浴びている。ソ連崩壊後は利用されなくなり、朽ち果てていた。 ロシアがクリミア半島をウクライナから掌握して以来、活気を取り戻しているのは、アルテック(Artek)と呼ばれる短期滞在型教育施設だ。 アルテックは、ロシア革命の指導者ウラジーミル・レーニン(Vladimir Lenin)の提案で1925年に設立され、当初は結核の子どもたちの療養施設として利用されていたが、次第に、新しいソ連市民を育てるというイデオロギー色の強いプロジェクトを推進する施設へと変容していった。 ソ連崩壊後、アルテックはウクライナ当局の管理下に置かれ、荒廃してい