今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で繰り返し描かれることになる鶴岡八幡宮には知られざる歴史がある。歴史評論家の香原斗志さんは「鶴岡八幡宮はかつて神仏習合の寺だった。頼朝や義時が武運を祈ったのは神ではなかった。しかし、明治政府の廃仏毀釈で、仏塔などはすべて壊されてしまった」という——。 鶴岡八幡宮は、かつて鶴岡八幡宮“寺”だった 鎌倉の鶴岡八幡宮は例年、およそ250万人もの人が初詣に押し寄せる。昨年は新型コロナウイルスの影響で少なかったが、携帯電話の位置情報を分析するAgoop社によれば、今年は元旦に訪れた人の数が対昨年比でほぼ2倍だったという。 もちろん、今年のNHK大河ドラマ「鎌倉殿の13人」の影響もあるだろう。鎌倉幕府とともに始まって、源頼朝はもとより、主人公の北条義時をはじめ多くの武士たちから厚く信仰されてきた鶴岡八幡宮は、鎌倉の武家社会の拠り所だった。まさに大河ドラマの舞台そ
![「NHK大河ドラマでは描きづらい」鶴岡八幡宮が明治維新の10日間余りに受けた痛恨の一撃 源頼朝は「神」に祈ってはいない](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/619ad52f76bce4c0cdd17f185b6fe8bfdaebf6cf/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fpresident.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2Fb%2Fc%2F1200wm%2Fimg_bcaefd198a072a17435e51004a682fe2870454.jpg)