モロッコ・カサブランカ(Casablanca)で、世界エイズデー(World AIDS Day)のデモに参加する人々(2007年12月1日撮影)。(c)AFP/ABDELHAK SENNA 【12月9日 AFP】人々が同性愛者の烙印(らくいん)を恐れ、政府がエイズ(HIV/AIDS)対策に本腰を入れず、教育・医療の機会にも恵まれないことの多いアラブ世界で今、HIV感染者が急増している。 国連人口基金(UNFPA)の専門家、アレクサンダー・ボディロザ(Aleksandar Sasha Bodiroza)氏は7日、「中東・北アフリカでは、過去10年間にHIV感染が拡大している」と警鐘を鳴らした。同氏がAFPに語ったところによると、この2地域で治療を必要とする感染者数は2001年には約4万5000人だったが、2010年には16万人近くまで急増。地球上で最も感染が急拡大している地域だという。 国連