文体がとても美しいと思った。ストーリーよりは文体の流れにずっと浸っていたい気分になった。 (数ページにも渡る長い詩編はかなりすっ飛ばしました・・ってダメ?) 19世紀末、世を儚むようにひっそりと生きた女流詩人クリスタベル・ラモットの存在が神秘的。 1980年代、アメリカから渡英した貧しい英文学者ローランドは、19世紀の桂冠詩人(王室のために慶弔や公的な詩を つくることを任命された優れた詩人)ランドルフ・ヘンリー・アッシュの調査のためロンドン図書館へ赴く。 ローランドはアッシュの蔵書の中から手紙の下書きを偶然見つける。、 それは19世紀の知られざる女流詩人クリスタベル・ラモットへ当てた情熱的な愛の手紙だった。 愛妻家で平穏な人生を送った大詩人アッシュには40年にも渡る秘められた恋があった! 証明すればアッシュ研究の大発見になると確信したローランドはリンカーン大学でクリスタベル・ラモットの研究